人はどうして甘えてしまうのか

「まだ大丈夫、生活できる」だとか
「そこそこの生活が保証されている」だとか
「これが失敗しても、元に戻ればいい」だとか

そんな考えがあるうちは、必死になって頑張ることができない。

裸一貫になったときだけ、火事場の馬鹿力は発揮されるし、
集中して物事に取り組めるようになるし、
奇跡の結果を出すことができる。

これは、すでに成功している人だろうが
今はまだ成功していない人だろうが

皆一緒だと思っている。

一度うまくいってしまうと、その成功にある程度の満足をしてしまう。
しかし、もちろんそんな風になってしまったら、それ以上の成長は見込めない。

起業家は、成功の後に失敗をして、大きな失敗の後に大きな成功を手にすることが多い。

やはりこれも、成功の後の大きな失敗をして、
本当に後ろがないと、お尻に火がついたから、奇跡の成功のために
多大なる努力ができたからだと、私は考えている。

さて、年の瀬近く今、2017年を振り返ってみたいと思う。

今年一年は、あなたにとってどんな年だっただろう?

もし、平和な年だったな、とか
まぁまぁの年だったと思っているようなら、
もしかしたら、今年は大きなチャレンジをしなかった年なのかもしれない。

もちろん、それも構わない。

人生には人それぞれのサイクルがあるのだから、
毎年劇的でなくても良いだろう。

しかし、生きにくい、大変な年だったと感じているのなら、
あなたは大きな変化を受け入れるべく、大きなチャレンジをした年だったのだろう。

変化には苦痛が伴う。

そして、だからこそ、多くの人は変化を嫌う。

そんな苦痛伴う1年だったのなら、誇りをもって、自分を褒めてあげるべきだ。
1年の終わりには、そんな時間が大切なのだと思う。

私の話で恐縮だが、私の1年についても振り返ってみたい。

今年の12月、私は日本での恵まれた生活と、日本の会社を捨て、
単身ドバイに乗り込んだ。

目的は一つ

本物のグローバル投資家になるための最善を尽くすための一歩

これだけだった。

日本人があまりいない場所に行き、自分を鍛え上げる。

自分の中では、このように考えていたし、
これが、ベンチャースピリットだとも考えていた。

いくら変化を恐れるなと言っても、かなり無謀であった。

そして、無謀は現実となり、かつてないほど苦労する一年となった。

・言語のストレス
・文化のストレス
・食生活のストレス
・職業を変えたことによるストレス(もともとはwebマーケターだ)
・引っ越しによるストレス
・周りに友人や恋人、家族がいないストレス
・気候などの生活環境のストレス

環境を変えるときは、徐々に変えた方がいい。

一気に変えすぎると、反動がくる。

実際に、私の体にも相当なガタがきていた。

異常な睡眠時間
原因不明の首痛、頭痛、片コリ、体の張り
ヘルニアの再発的体の痛み
衝動的な買い物
現実逃避的な趣味への没頭

あまり思い出したいとは思わない体調不良だった。

しかし、日本に帰りたいとは思わなかった。

なぜなら、日本に帰っても、目標がないからだ。

もしかしたら、これは悪い例なのかもしれない。

しかし、退路がない以上、
自分の夢、目標を達成するには、
このドバイ生活を自分のものにするしか道はなかった。

移住して丸1年、
私はこのドバイ生活にも慣れ、集中して新しい夢に取り組む環境が整ったと言える。

ドバイ生活をモノにしたのだ。

そして、2018年の決意もできている。

それは、webマーケターという退路を断ち
真の投資家として、さらなる飛躍を決意したというものだ。

投資家として上手くいかなかったら
webマーケターへ戻ればいいという考えを捨て、

投資家として、死んでも成功するという意志を固めたのだ。

もし失敗したら?
また再度投資家としてスタートするだけだ。

今年、私は日本の会社を完全に解散している。
戻るべき、後ろの道はない。

そして、1年かけてグローバル投資家としての足掛けの環境を整えた。

海外生活なんて楽勝、そんな少し甘い目論見だったのかもしれない。
しかし、それはクリアした。

誰かが用意してくれた道などない。

0から自分で進み作り上げる道だ。

だからこそ、信念と自信を持って歩んで行きたい。

もしあなたが、何かを成し遂げようと考えているのなら、
あなたも、あなたの退路を断ってみてはいかがだろうか?

ラクな道ではないが、前に進むことができたら、
それは誰も真似できない、自分だけの人生が待っているはずだ。