『憧れのあの人になりたい』『自分もそのような未来が欲しい』と考えて自分を滅私奉公し鞭を打ち努力をかかさない人っていますよね。どうしてそんなにもできるのかといえば、その努力の先には『見返り』という目標があるからである。

そんな人が、努力が達成しなかった時、とても悲しい気持ちになるし自分を責めてしまうのが人間。努力なくして成功ってできるのかしら?とも感じるが、しなくていい努力とすべき努力がありその住み分けと『努力』という言葉の落とし穴について解説していきます。

『自分の努力は大丈夫か?』と不安を感じた人の参考になりますよ。

1.無駄な努力をしてしまう悲しい人たち

世の中には無駄な努力をする人が多すぎる。そう語られたのは脳科学者である中野信子先生。脳科学から努力を定義するならば、無駄な努力と必要な努力があって、特に日本人は無駄な努力をしがちなのです。

無駄な努力の典型

無駄な努力のよくある話をひとつ。聞いた話かもしれないが視点を変えれば非常にばかばかしい人の話なのですぐに気づけるはずだ。

地球から月までの距離は、384,400 km。その情報を聞いて

『月まで行ってみたいから地球で384,400 kmを歩いてみよう!』と言い出す人がいる。

これが無駄な努力の典型である。実際、地球を384,400 km歩いたところで月にたどり着くことはできないし、仮にその倍の70万km歩いたって到着できない。

本当に月へ行きたいのならば、ロケットに乗る努力をしなくてはいけないのだ。さらに『地球を歩いている間にいい人に出会ったからいいや』なんて、言い訳をしてなぐさめてみてもそもそもの論点がなんだったのかを考えると客観的には非常にばかばかしく悲しい気持ちにもなる。

無駄な努力に気づかない人はその努力の見返りを手に入れられないどころかさらに災難に巻き込まれやすい傾向にあります。どんな災難があるのかよくある事例を次項で解説しよう。

無駄な努力に気づかない人は搾取されやすい

無駄な努力をしていることに気がつかない人は搾取されやすくもっともっと無駄な努力を要求される。

  • 努力が足りないから思うような結果がでない、だからこの壺を買いなさい
  • あなたができない理由はお布施が足りないからだ
  • 努力が足りないから達成できないのだ、無償で働くぐらいの気持ちが必要です

こうやって無駄な努力に気づかない人はどんどん搾取されて行きます。これはブラック企業によくある話で、一生懸命働いても見返りがないのにさらに酷使して働いてしまう自分の時間を搾取されほとんど良い結果を生むことはないのです。

確かについ、地位が上の人に言われたらそのまま素直にのみこんでしまうことってありますよね。しかしその努力がするべき努力なのかどうかを見極めることが大切なのです。無駄な努力がどのぐらい必要ないのかを次項で具体的に述べて行きましょう。




2.無駄な努力はしなくていい3つの理由

『努力は必ず報われる』は美しい嘘

努力をする人の中にこの言葉を土台に頑張っている人は少なくありませんが、この言葉は報われた人にしか言えない言葉であって、報われない努力は必ずあります。(月までの距離を歩いたって月には到達できない努力が良い例)

何かを成し遂げたい時、それが自分のいるステージより上だと感じている時、人は『努力をしなければならない』と思います。そう、努力するのであれば報われる努力をしろというところが肝なのです。

日本人は自分を痛めつける努力中毒が多い

日本人は自分を痛めつける努力中毒者が多いと言われている理由には、セロトニンという脳内分泌される成分に理由があります。

セロトニンとは、人間の精神面に大きな影響与え得る脳内分泌される成分で精神の安定や心の安らぎなどにも関与する物質。日本人はセロトニンをリサイクルするのが苦手な人種なので、そもそも不安感や心配性であることが科学的にわかっています。

日本人は世界トップクラスの不安遺伝子を所持しているいるほどで、セロトニンが少ないことで心配になり無駄な努力をし、我慢して我慢して不条理に耐えてある日突然キレるという状況に陥ってしまう。よく言えば慎重で準備が良いともとれるが、不安を掻き立てられることで誰かに搾取されてしまいやすいのです。

長寿の秘訣は無駄な努力をしないこと

歴史上の人物で例えるならば長寿だった人物の生き方は戦うというよりは自分らしく生きた人であるのだ。

当時は周りの人から理解されなかったかもしれないが幸せな人生を過ごした歴史上の長寿を紹介しよう。努力で息が詰まりそうな人にとっては良い手本になりますよ。

徳川慶喜(徳川幕府15代将軍)1837年~1913年 76歳

このころの時代で男性ながら76歳まで生きることはかなりの長寿。徳川慶喜は将軍になることを頑固として拒み続けていた人物で、4回も拒否。将軍についても1年でその席を去ってしまいます。慶喜の趣味は、まさに多種多様で写真や絵画などの才能の他に弓道を毎日行っており自転車でサイクリングするなど非常に毎日を楽しんでいた様子でした。彼は美男子であり、周りの人からも大変可愛がられていた性格。

江戸幕府最後の将軍として波乱に富んだ時代を過ごしたとはいえ、慶喜は悠々自適な人生だったと言われています。

無駄な努力をせずに自分の人生を楽しもうと考えた人は長生きをする。真面目に生きること、不可能なことに気づけず無駄な努力をすることは損をしていると言えることがよくわかる。

3.無駄な努力をしないための思考ポイント

一度も運動をしたことがない文化系タイプの人間が、スポーツの大会で金メダルを取ろうとするような無駄な努力をしないための思考のポイントと具体的な行動を解説します。

可能性より不可能性を考える

『自分には才能があるかもしれない』と可能性にかけたい気持ちも理解できるが、才能は遺伝によってあらかじめ決まっていることも多い。不透明な可能性を膨らませるよりも不可能性は確実な真実。そこを見極めることで無駄な努力をせずに済むことはかなり多い。自分の才能を見極め手の届くところがどこなのかを知る努力が必要。

できないことはできる人に任せる

自分にできないことはできるまで努力するという人もいるが、できないことはできる人にまかせればいい。そもそも個体で複数を達成することは不可能なのが人間の能力。それぞれのポテンシャルにあったことをやったほうが、良い結果になるし進歩する可能性だって広がる。

バナナを食べる

日本人の苦手なセロトニンをリサイクルすることを上手にするにはバナナに含まれるトリプトファンという成分がセロトニンの原料になるのだ。バナナ以外ではお肉によく含まれているので意識して食べると不安に負けて努力でカバーするということが少なくなる。

生きていることが勝ちそれ以外はおまけ

地球上の生物は子孫を残したら役目を果たし滅んで行くのだが、人間は子孫を残した後も生きている生物。生物論上、生きる目的は生き延びることと子孫を増やすことなので生きていることは勝っているのです。

しかし人間は脳が発達しすぎて、誰に言われたわけではないのに『何かしなければ』という気持ちがある、好きなことをやって生きていること、その楽しいことを続けた結果何かがついて来たらそれはおまけであると考えると必要な努力しかし無くなります。

これまで身の丈に合っていないことを手に入れようとして無駄な努力をして来たのならば、今後は報われる努力に一生懸命になればいい。すぐに思考を切り替えられない!という努力依存症の方には次項で紹介する本をぜひ読んで役立ててほしい。

4.おすすめの本

『努力をするならば報われる努力をすべき。』と思考を明確にしてくれるおすすめの書籍をご紹介します。

努力不要論|著 中野信子先生

テレビ番組でも知られている脳科学者中野信子先生が出版されている努力不要論。「努力は報われる」って本当? 今一番注目されている脳科学者が、 大人は誰も口に出したがらなかった 「努力」のウソとホントを解き明かします!

遺書|著 松本人志

「オレは、この芸能界でやっていくのに、一つのポリシーを持っている。〈憎まれっ子世にはばかる〉というヤツだ」。反論も悪口も大歓迎。ダウンタウンの松本人志が自分たちのお笑いを語っている名書籍。真面目に生きない人生のエネルギーになる一冊です。

5.まとめ

不透明な可能性というものにいろいろな夢や希望をかけるよりも明確な不可能性に対して何をすべきかを考え努力することが成功への近道。何かを得たいと考えたのであれば、まずは、正しい努力の仕方を見極めることから努力しよう。

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