ストレスに強くなれたら、もっと理想の自分を実現できるのに。

あなたはこんなことを考えているかもしれませんね。

よく「現代はストレス社会」であるといわれますが、ストレス社会といわれ始めたのは高度成長期の頃、半世紀前からこの言葉が使われ続けています。日本はずっとストレス社会です。きっと我々が生きている間はストレスがなくなることはないでしょうから、ストレスへの抵抗力は充実した生活を送る上で欠かせないスキルといえましょう。

ストレス耐性と似た用語、言葉には、レジリエンス、逆境力、折れない心、へこたれない心、打たれ強さ、自己回復力といったものがあります。このような用語がタイトルになった多くのビジネス書や自己啓発書が毎年数多く発刊されており、それだけストレスを乗り越えたいと考えている人が多いということです。

「かつてない困難からは、かつてない革新が生まれ、かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれるのです。」

松下電器(現Panasonic)創業者 松下幸之助

困難(ストレス、逆境)を乗り越える力(ストレス耐性)を高めることが大きな成長につながるのであれば、出来るだけ上手く困難を乗り越えたいですね。

この記事は、ストレス耐性を強くする方法に特化しています。ぜひストレスを乗り越え、理想の自分を実現してください。

もくじ

1.ストレス耐性とは
2.ストレスを知る
3.ストレス耐性を身につける4つの方法
4.オススメの本
5.まとめ




1.ストレス耐性とは

ストレス耐性

『ストレスに対するタフさ、ストレスにどれだけ耐えられるかという抵抗力のこと』

(人事労務用語辞典)

全く同じ環境にいながら、ストレスを受けやすい人と受けにくい人、またはそのストレスを乗り越えられる人と乗り越えられない人がいます。

例えば、降り注いでくるストレスの受け皿として各自バケツを持っているとしましょう。

ストレスを受けやすく乗り越えられない人は、バケツの大きさが小さくバケツからストレスを汲み出して減らす方法を知らず、すぐにバケツからストレスが溢れてしまいます。

一方、ストレスを受けにくく乗り越えられる人は大きいバケツを持っていて、さらにバケツに穴を開けておいたり、柄杓でつねにストレスを汲み取るなどして、バケツからストレスが溢れません。

ストレスに弱い自分を変えたいと思ったら、大きいバケツに持ち替えたり、ストレス耐性のある人がやっていることを真似することが耐性を強める近道です。

2.ストレスを知る

ストレスに強くなるために、まずはストレスとは何かについて確認し、自分が今なぜストレスを受けやすい状態なのかを確認しましょう。

2-1.ストレスの種類

わたしたちが日々感じているストレスは大きく2つに分けることができます。

  • 外的ストレッサー:温度、湿度、騒音などの物理的なものと、外傷、過労などの生理的なもの
  • 内的ストレッサー:怒り、不安、悲しみ、恐怖などの感情的なもの

※ストレッサー:ストレスを受ける要因のこと

ストレスに弱い自分を何とかしたい…と思うときに使われるストレスは、内的ストレサーによるものがほとんどです。

ストレス耐性の低い人ほど胃痛、腹痛、不安感、疲労感、緊張感、不眠、食欲減退など心身にも影響が出てきます。

この心身に表れる症状をストレス反応といいます。

2-2.ストレスに弱い性格

生まれたときからストレスに弱い人を一人も知りません

免疫学の権威:安保徹先生(新潟大学名誉教授)

これはどういうことかというと、血液中の成分や代謝や骨格といった身体的レベルで、その人のストレス耐性は決まらないということ。

ストレスへの抵抗力は、小さい頃から形成されてきた性格によるところが大きいと研究されています。

3-2-1.甘やかされて育ってしまった人

親があれこれ口を出してくる過保護な環境下で大切に育てられてきた人は、多少のストレスで過敏な反応をしてしまいがちだといわれます。

このような環境下では、自分の力だけで困難(ストレッサー)を乗り越える成功体験(達成感や成長の喜び)を得る機会がなくなってしまうため、社会に出てから困難にぶつかったときに、自分はダメな奴だと落ち込んでしまいます。

3-2-2.何事も一生懸命な人

例えば睡眠時間を削って仕事に打ち込んでいる人がいます。

ほかの人と比べて長時間の労働をこなしているということはそれだけ仕事に対するモチベーションが高く、ビジネスマンとしては優秀なのかもしれません。

しかし、睡眠時間を削って働くということは過労の表れです。睡眠には疲労回復だけでなくストレス解消に欠かせない「脳の休息」という効果もあります。

睡眠時間が少なくなるほどストレス量は増えてしまいます。

3-2-3.真面目で優しい人

何事も一生懸命な人にも該当しますが、言われたことをしっかりやる、人から頼まれるとNOと言えない人はストレスを受けやすいといわれています。

俗にいう「いい人」です。

とても素敵な性格なので多くの人に好かれるかもしれませんが、もしも「自分さえ我慢すれば物事が上手く回るならそれで構わない」と自分の気持ちを度々押し殺しているようだったら要注意です。

本人に自覚はなくても、我慢をする度にストレスは蓄積しています。

真面目な人ほど忍耐強いため、ストレスを受けていることに気づいた頃には心身両面で病気になっていたということもあります。

ストレス耐性を身につける4つの方法

ここからはストレス耐性をつけるために有効な4つの方法を取り上げます。

  1. ストレスを自覚する
  2. 考えすぎない
  3. 過去の逆境体験を振り返る
  4. 瞑想

年を重ねるほど自分の考え方はなかなか変えられないものですが、何事も大事なのははじめの一歩。

一歩目を踏み出せる人しかゴールにたどり着けません。

方法1:ストレスを自覚する

まずは自分が悪いストレスを受けていることを自覚しましょう。

  • いま自分は◯◯◯◯のせいで、憂鬱になっている
  • 最近ぐっすり眠れなくなっているのは◯◯◯◯が原因なのかもしれない

ストレス反応を自覚できるかどうか、そしてストレスの原因(◯◯◯◯の部分です)を自分で客観的に判断できることが、ストレス耐性を身につける第一歩です。

ストレスを認識できないと、改善のしようがありません。

方法2:目の前のことだけを考える

人は誰もが多忙で四六時中考え事をしています。

なので、ストレスを受けたときにそのストレスを解決する方法だけでなく、思考が飛散していき最終的には「自分はダメな奴だ」と自分を追い込んでしまいます。

目の前の出来事だけに集中する力を身につけることができると、物事を客観的に見つめられるようになり、ストレスを乗り越えるためにはどうすればいいか、自分で答えを出せるようになります。

どうしても思考が止まらないときには、マラソンなどをして無理にでも思考がストップするような行動をすることが大切です。

方法3:過去の逆境体験を振り返る

ストレスに打ちのめされているときは、視野や狭くなっており、そのストレスのことだけしか頭に浮かびません。

そんなときは、一度過去の一番辛かった出来事と、どうやってそれを乗り越えてきたかを振り返ってみてください。

そして、逆境を乗り越えてきた自分を「お前は結構すごい奴だな」と褒めてみましょう。

過去に乗り越えたストレスが大きかったら、いまのストレスが大したことではないと思えて、多少気持ちが前向きになるはずです。

もし、いまのストレスが人生最大のものだとしたら、「自分は何度も逆境を乗り越えてきているんだから、次も乗り越えられる」と声に出して言いましょう。

方法4:瞑想

仏教の瞑想法は、瞑想の集中力を使って自身の心の動きを見つめるトレーニングです。

瞑想というと宗教色があって難色を示す人がいるかもしれませんが、グーグルやインテルをはじめとするグローバル企業が社員の能力向上プログラムに瞑想を採用しています。

瞑想がもたらす効果はパフォーマンスの向上やストレス解消、生活習慣の改善などがあり、精神的な疲労にも効果があります。

瞑想のやり方(基本)

楽な姿勢で目をつぶり(半目でも構いません)、自分の呼吸に集中します。

「いま吸っている」「◯秒吐いている」など呼吸だけに意識を向けましょう。呼吸の回数を数えるのもいいでしょう。

すると、呼吸に集中しているのに周囲の雑音が気になったり、仕事の悩みが頭をよぎったりするはずです。

そうしたら再び呼吸に意識を戻します。

瞑想に失敗しないためのポイント

まずは1日10分、毎日繰り返してみてください。

はじめのうちは数分も経たないうちに呼吸以外の雑音に意識が飛んだり、好きな食べ物のことがチラッと浮かんだり、CMで耳にしたメロディーが頭の中で一瞬流れたり、明日までにやらなくてはいけない課題のことを思い出してしまったり、冷蔵庫の中にずっと入れっぱなしにしていたトマトがどうなっているか気になったり…

集中しているつもりなのに、大事なことからどうでもいいことまで、ありとあらゆることを考えてしまう自分に驚くと思います。

そして「考えすぎてしまうこと」が集中力を途切れさせる要因であることを実感できるでしょう。 最初は難しく考えなくても平気です。

瞑想の効果

瞑想して常に心の動きを観察し続けていると、次第に意識を一点に集める力(集中力)がついてきます。

  • いま自分の心がどこに向かっているのか
  • 何を見ているのか
  • 何を聞いているのか
  • 何を嗅いでいるのか
  • 何を考えているのか

瞑想をすることにより、普段意識をしないことに気づき始めます。

結果として、ストレスに対して考えすぎたり動揺することが減り、解決するための答えを導き出すことだけに集中できるようになります。

4.オススメの本

この記事を執筆するにあたって参考にさせていただいたストレス耐性、レジリエンスを身につけるための書籍を紹介したいと思います。

世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! 「レジリエンス」の鍛え方 著者:久世浩司

壁にぶつかったとき、失敗してしまったときにどうやってそれを乗り越え成長していくのかーー。レジリエンスを鍛えたい人に向けて、7つのトレーニング方法が紹介されています。

※レジリエンス:成長、進化の伴った回復力

考えすぎない 著者:本多時生

この本では、わたしたちが抱く悩みのほとんどは「考えすぎる」ことが原因。様々なシチュエーションごとに「考えすぎない」ためのヒントが紹介されています。

どんなことにも「まぁいいか」と思えるようになったら、ストレスから解放されたも同然です。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』 著者:岸見一郎、古賀史健

フロイト、ユングと並ぶ心理学の三大巨頭、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を物語形式を用いてわかりやすく解説しています。

アドラー心理学ではすべての悩みは対人関係が関係している、とされています。もし職場の人間関係に悩んでいるのであれば、問題解決のヒントになるはずです。

考えない練習 小池龍之介

東京大学教養学部卒の住職・小池龍之介さんによる著書で、考えすぎて悩みがつきないことからくるイライラや不安は、「五感」を意識することで解決できますという内容です。具体的な方法が余すことなく公開されているので、ストレスによって毎日お疲れな気味な人に読んでほしい一冊です。

5.まとめ

ストレス耐性、すなわちストレスに打ち勝つ力はビジネスシーンだけでなく、学業、恋愛、子育て、夫婦関係などあらゆるシーンでも使えます。

人生は上手くいくことだけだったら最高ですが、どんな人でも壁にぶつかって生きています。そんなときにどう対応できたかで、未来は変わります。よりより未来にするためにも、ストレスを乗り越えられるといいですね。

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