あの人は、考える力がある・ない人だねと耳にしたことはありませんか?考える力とはどのようなことなのでしょうか。

もしかしたら、自分も考えることが減っているかもと不安になった方もいるかもしれません。

ここでは考える力がつく方法や、子どもや部下に考える力を身につけさせる方法についてご紹介します。

目次




1. 考える力のある人がもつ5つの特徴

  1. 優先順位をつけ行動している点です。山のようにやることがある中から、効率の良さを追求しています。成果を出せることがメリットです。
  2. 答えを導くために日常の生活の中で、自分自身への問いかけや質問を行っている点です。問題解決能力が高い人物であることが多いです。
  3. 自分の考えを相手に伝えることができる点です。相手に与える影響が大きく、何かを提案する時にも、何を伝えたいのか考えをまとめて伝えるため、提案が受け入れられやすくなります。また、相手に明確に伝えることができるため、ストレスを抱えることが少ない傾向にあります。
  4. 先を読む力を持っている点です。先に起こりそうなことを予想しながら行動するため、変化の激しい時代に対応することができます。
  5. 持っている情報の中から最適な方法を引き出すことができる点です。マニュアルにはないことに対しても、臨機応変に対応できます。考える力のある人は優秀で仕事ができる人だと認められ、新しいステージに進み、早い出世につながります。日本だけにとどまらず、グローバルに活躍している方も多い傾向にあります。

2.考える力のない人が持つ5つの特徴

  1. 言われたことだけを怒られないようにやるという点です。マニュアルの隅から隅まで覚えることはできますが、マニュアル以外のことが出てくると対応ができません。
  2. 昇級試験の点数は良いのに、実務になると実践できない点です。仕事や普段の生活の中でも周りに迷惑をかけてしまうことが多く、「お荷物的な存在」になってしまいます。周りから認められないため、昇級もできないなどのデメリットがあります。
  3. 人間関係のストレスに弱い点です。理不尽なことなど予期せぬ事態が生じた場合、考えることをしないため、相手を感情任せに怒鳴ったり、自分でない相手に責任転嫁してしまったりする傾向があります。そうすると、自分を認めてくれる人も周りからいなくなり、人間関係におけるコミュニケーション能力が低くなります。
  4. 常に自分探しをしている点です。とはいえ、自分自身のことについても考えることをしないので、答えが出ることはありません。例えば、仕事において上司から認められないのは、上司が自分のことを理解していないからだと考え、自分自身を改善しようとは思わないのです。そして「自分に合うのはこれじゃない」と転職や何か資格を取ることを考えて、すべてが中途半端になってしまうというデメリットがあります。
  5. 自分の意見を相手に伝えることができない点です。考えないので、意見がまとまりません。考えずに思い浮かんだことを話すため、仕事においての商談、交渉の中で相手に意見が伝わらない、説得力がないというデメリットがあります。そしてうまく伝わらないことがストレスとなり、体にも不調をきたすこともあります。

3.考える力をつける4つの方法

1|テレビの情報からアイディアを常に思考する

テレビの見方を変える方法です。ただ見ている、笑っているだけでなく、テレビの中の出来事に対して考える癖をつけます。

例えばニュースでは、

「このニュースが流れて得をするのは誰だろう」

と考えることで、そこから興味も広がり本などで調べることにもつながります。

お笑い番組では、「自分だったらこうツッコミを入れる」など考えると普段からアイデアも思いつきやすくなります。

2|人間観察をして情報収集をクセづける

積極的に人間観察をするという方法です。電車に乗っている時間を使って、座っている人を観察しながら「この人は次の駅で降りる」など自分の予想を立ててみることです。

「人は降りる前にこんな行動をする」など多くの視点で物事を考えてみましょう。

3|多くの書籍を読む

積極的に活字を読むという方法です。本や電車の中刷り広告にまでアンテナを立てて、情報収集してみましょう。

意識することで情報も入りやすくなり、情報をストックすることができます。

4|考え事を書くクセをつける

思っていることや考えていることを文字にしてみる方法です。思っているだけでは、考えはまとまりません。

最初は時間がかかってしまいますので、簡単にできることから始めてみましょう。例えば、料理をする前に冷蔵庫の中を確認し、ある材料で、何通りの料理ができるか書いてみましょう。

4.子供に考える力をつける3つの方法

1|子供の質問に質問で返す

子どもから質問をされたらすぐに答えを言わずに、こちらからも質問をする方法です。

例えば「~~はどうやったらいいの?」と聞かれた場合、「どうやったらうまくできると思う?」

など質問を返してあげましょう。困っている時にはヒントを与えるだけで、自然と考える力がつくようになります。

2|子どもの質問を褒める

子どもが質問をしてきたときに「いい質問だね」と褒めてあげる方法です。

この投げかけによって、ただ本を読んだり人の話を聞いたりするのではなく、考えることの楽しさを感じるようになります。

3|失敗後の改善提案をさせる

子どもが悪いことや失敗をしたときに「次はどうしたらいいかな?」という言葉を投げかける方法です。

この投げかけにより、前向きに考え行動できるようになります。

「なんで??したの?どうして?」と責めるような言葉を発してしまうと、子どもが謝ったり、言い訳をしたりするなどの萎縮へと繋がってしまいますので気をつけましょう。

5.部下に考える力をつける2つの方法

1|相手の理解度を確認しながら説明する

「自分の意見の作り方」を伝えることです。まずは「~~についてどう思う?」と聞き、どれだけ理解しているのかを確認します。

確認することによって理解できていないことも明確になります。

次に「~~がもっと良くなるには、どうしたらいいと思う?」と聞き、理解できていないことを把握し、自分自身で解決するために調べるように導きます。

最後に、自分の意見を発言させます。

2|意見の根拠を聞く

意見に対しての根拠を述べてもらうように促す方法です。促し続けることで、部下にも考える力がついていきます。

6.要注意!思考力が低下する危険な習慣

家と会社の往復のみの生活を毎日続けていると、思考力の低下を招く恐れがあります。新しい情報も入ってこないため、新しいことを考えることもありません。

たまには違う道を歩いてみましょう。

テレビやパソコン、スマホなどの平面を見る時間が長くなると、五感を使うことが少なくなります。情報は入ってきますが、考えていないため、情報処理能力も遅くなります。

7.おすすめの本

『池上彰の教養のススメ』著|池上彰

『ビッグクエスチョンズ哲学』著|サイモン・ブラックバーン

『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』著|高橋政史

方眼ノートを3分割して使用することで、自分の考えを深く掘り下げます。仕事だけでなく、勉強にも活用できます。黒板を丸写しするのではなく、考えるノートについて書かれています。

8.まとめ

いかがでしたでしょうか。あなたは、考える力のある人・ない人どちらでしたか?日々の生活の中で、思考が低下する習慣には気をつけながら、自分自身だけでなく、子どもや部下にも考える力をつける方法をぜひ試してみましょう。