「頭が良い人」を考えるとき、みなさんはどんな人を思い浮かべますか?

勉強ができる人、仕事ができる人、発想力に優れている人などさまざまでしょうが、それぞれの能力を磨くことで誰でも自分が理想とする頭が良い人に近づくことができます。

ここでは、子どもを頭が良い子に育てつつ自分も頭が良くなる方法について、ご紹介していきます。

目次




1.頭が良くなる方法 〜事前準備編〜

1-1.頭が良い人の条件

「頭が良い人」の定義は人それぞれ意見が分かれるところでしょうが、一般的には大きく2つに分けられるのではないでしょうか。

1つは、勉強ができる人、すなわち高学歴である人です。

もう1つは、学歴とは関わらず仕事がテキパキとこなせるなど、いわゆる頭が切れる人、頭の回転が速い人です。

頭が良い人の条件として、理解力、発想力、直感力、整理力、記憶力、想像力、国語力、という7つの要素が挙げられます。

一般的には、このうちどれか1つでも秀でていると、前者の言う頭が良い人にあたると言えます。

一方、後者の人は、自分の意見がしっかりとしているため安易な意見に流されず、情報を鵜呑みにしないで検証するという特徴があります。

ゴールを設定し、最短でそのゴールに到達するため、無駄を省くことに躊躇がありません。

いつも不測の事態に備えており、イレギュラーなことにもきちんと対応できます。

1-2.自分はどうなりたいのか明確にする

頭が良くなるためには、自分がどういう部分に秀でた人間になりたいか、どういう種類の「頭が良い人」になりたいか、理想をはっきりと思い描く必要があります。そして、それに向かって能力を伸ばしていく必要があります。 

2.頭が良くなる方法 〜実践編〜

1|記憶力を上げる

自分で思い出すという作業が、記憶力のアップにつながります。

わからないことがあるとき、すぐにスマホやパソコンで検索してしまうのではなく、自力で思い出すように努力してみましょう。
その日にあったことを思いだすという意味で、日記をつけることも効果的です。

実際にあった出来事だけではなく、その時にどう感じたかについてまで思い出す作業をすると、より記憶力のアップにつながります。

また、友人の誕生日を覚える、会社の人の名前をフルネームで覚える、料理をレシピなしで作れるようにする、といった簡単なことが記憶力のトレーニングになるため、日常生活に取り入れてみましょう。

2|情報の引き出しを増やす

自分の情報量・知識量を増やすためには、読書が最も手軽な方法であると言えます。

幅広いジャンルの本をたくさん読むことです。

しかしただ読めばいいというわけではなく、読書によって得た知識をしっかりと自分のものにするためには、ゆっくりでも内容を理解しながら読むことが大切です。

メモを取りながら読むと、より理解が深まります。
テレビなどから受動的に情報を得る場合は、ノートを取りながら見るというふうに能動的な情報収集に変えていくことで、知識がしっかりと頭に残るようになります。

また、実際に頭が良い人と接することで、広い知識や自分にはないものの考え方を学ぶことができます。

3|脳を活性化する

「慣れていないこと」は脳にとって新鮮な体験であり、脳の活性化に効果があります。

例えば、日常のさまざまなことを利き手と反対の手でやってみるだけで、脳への刺激になります。

同じことを繰り返すと慣れてくるため、方法を変えながら日常生活に普段とは違うこと取り入れてみましょう。

また、人と会話をすることも効果的です。

人と話をするとき、会話内容が以前と全く同じであるということはまずありません。

つまり、人との会話は常に新しく生み出されるものであり、脳にとっては新鮮な出来事であると言えます。

また、人との会話では「聞く→理解する→考える→言葉にする」という一連の流れを素早く行わなければならないため、脳の情報処理能力を鍛えることにもつながります。

4|食事・睡眠・運動を欠かさない

脳に良いとされる食べものとして、サンマやイワシなどの青魚、ほうれん草などの青菜、ナッツ類、ベリー類、チョコレートやコーヒーなどが挙げられます。

これらの食品を毎日の食生活に取り入れてみましょう。

また、起きているときに活動を続けている大脳は、睡眠中に休息を得ます。

日中活動しているときに得られた情報は睡眠中に脳内で整理され記憶として蓄積されるため、記憶の定着といった意味でも十分な睡眠をとることが大切です。
頭を良くすることとはかけ離れているように思える運動も、実は脳の活性化につながっています。

体を動かすことによって、脳細胞の新生と成長が促されたり、脳神経回路のつながりが増えたりすると言われています。

特別な運動でなくても、いつもより速く歩いてみたり、日常の労働作業をより主体的・行動的に行ってみたりするだけで効果が得られます。

3.子どもの頭を良くする方法

赤ちゃん

ある研究で、生後9〜16ヶ月の赤ちゃんに学習後1.5時間ほどの睡眠をとらせたところ、記憶の定着や応用的な思考が見られることがわかりました。

新しい知識をどんどん身につけさせるためには、この時期から睡眠を欠かさないことが大切です。

また乳幼児期に、親が子を助け励ます子育てをすることで、記憶や感情を司る脳の海馬の神経細胞が発達します。

やみくもに手や口を出す必要はありませんが、「いつもそばで見守ってくれている、応援してくれている」という安心感をお子さんに与えてあげられるようにしましょう。

小学生

最近はゲームなどの普及により、お子さんにとっては家の中で遊ぶ機会が増えています。

しかし、外で遊ぶことは脳の発達にとってとても重要なことです。
外遊びによって脳が活性化し、認知機能が向上します。また、野外の環境に触れることや体を動かすことは脳への刺激になります。

自分たちで遊びを考えながらやることで、想像力や発明力が養われ、自分で考える力も身につきます。休みの日は家族で公園に出かけるなど、お子さんに外で遊ぶ時間を作ってあげましょう。

中学生

学校の勉強などで問題を解くときは、「この問題が言いたいことは何であるのか」という問題の背景までしっかりと考えるようにすることです。

これにより、理解力を鍛えます。そして、疑問をそのままにしないで、先生や友人に聞いてみるようにしましょう。

人との対話の中で新たな気づきが得られ、脳が活性化します。
また、テストなどでケアレスミスがあった場合には、そのミスを分析するようにしましょう。

きちんと振り返ることにより、自分が無意識に行っているものの考え方や行動に気付くことができます。

高校生

高校生くらいになると、ある程度さまざまな能力を身につけています。

そこでここでは、ものごとに集中して取り組む方法についてご紹介したいと思います。
楽しいと感じることが集中のスイッチになるため、ものごとが進まないときは先に得意なことからはじめ、脳にエンジンをかけてあげると効果的です。

また、人間の集中力は最大でも90分が限界であると言われており、適度な休息が必要です。

一度集中が切れるとなかなか次に進めないという人は、休憩時間をあえて区切りの悪いところに入れてみてください。

そうすることで、脳をリラックスしつつ認識を保っている状態にすることができ、休憩後スムーズに取り組むことができます。

4.おすすめの本

『ゼロ秒思考』著|赤羽雄二

著者がマッキンゼーに勤務した14年間の経験の中で生まれた、基礎的な思考力を鍛えるためのトレーニング「メモ書き」について書かれています。

非常にシンプルなメモ書きで多くの人がその効果を実感している実証がしるされておりあなたにも簡単に実施出来るでしょう。

『本は10冊同時に読め』著|成毛 眞

本を同時に10冊読むという超並列読書術を取得したい方にはぴったりの一冊です。

ただ単に読み進めるではなく、原理に基づいたルールが用意されています。

取得すれば無駄なく知識を積み上げることに成功しそれはビジネスの後押しを必ずしてくれる能力になるでしょう。

『7日間で突然頭がよくなる本』著|小川仁志

「頭が良い=ものごとの本質をつかめる」という考えから、哲学によって頭が良い人間に生まれ変わる方法を解説しています。

また、久保田競・久保田カヨ子著の『育脳家族—家族みんなで頭が良くなる本』では、頭が良い子を育てながら自分の頭も良くする秘訣を紹介しています。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。頭が良くなるために必要なことは、明確なイメージを持つことと努力することです。

世の中の頭が良い人たちも初めからそうだったわけではなく、訓練しだいで伸びる能力はたくさんあります。

まずは日常の生活に少しずつ取り入れて、実践することから始めてみてください。