仕事のモチベーションが上がらなく、どうしようと思っているときは、なんだか楽しいことも考えられなく辛いですよね。

どんなに優れた能力を持っている人でも、モチベーションが上がらなかったり気分が乗らなかったりすると、真価を発揮することはできません。

とはいえ、「給与が良いから」「世間体の良い企業だから」といった理由だけで仕事をしていると、モチベーションはなかなか維持できないものです。

そこで、今回は仕事におけるモチベーションを高めるテクニックと、モチベーションが下がった時の対処法についてまとめました。

ここに挙げた内容を実践すれば、今よりももっと楽な気持ちで仕事に取り組めるようになるかもしれません。

目次




もくじ

1.そもそも「モチベーション」とは何か?
2.短期間で効果的にモチベーションを上げる方法
3.モチベーションが下がってしまったときの対処法
4.仕事でモチベーションが下がる原因
5.おすすめの本
6.まとめ

1.そもそも「モチベーション」とは何か?

一般的には広い意味で「意欲(やる気)」や「動機づけ」といった意味で使われています。

また、企業組織の中では仕事への意欲を指し、意欲を持つことや引き出すことを動機づけと呼んでいます。モチベーションは行動の原動力であり、モチベーションが下がっている状態では物事が何も進展しなくなってしまいます。

1-1.仕事を好きか嫌いかがモチベーションを左右する

モチベーションを上げたいのであれば、まずは今の仕事が好きか嫌いかを確認することが大切です。

  • あなたにとって仕事とは何ですか? 
  • 自己実現のためにあるものですか? 
  • それとも生活していくためのものですか? 

今一度、自分の中で仕事とは何なのかを明確にしてみてください。

その結果、いまの仕事が心底嫌いというのであれば、極論ですが辞めてしまっても問題ありません。

そもそも、そこまで嫌いな仕事に対してモチベーションを維持し続けることは困難です。思いきって仕事を変えることで、天職と出会える可能性もあるのです。

また、趣味や家庭など、仕事よりも他にプライオリティの高いことがある人は、そちらを優先しても構わないのです。

1-2.モチベーション維持には明確なゴール設定が必須

仕事をやめられない理由がある人

住宅ローンを抱えている、子供を養わなければならないなどの理由から、今すぐに仕事を辞められない人が踏ん張り続けるためには、ゴール(目標)の設定が必要不可欠です。

まずは週単位や月単位の小さなゴールを設定し、それを達成していきましょう。

目指すゴールが近くにあれば、必然的にゴール達成を短期間で繰り返すことになりますから、どんどん自分の意識も向上していくという寸法です。

また、決められた枠組みの中で仕事をしていかなくてはならない状態であれば、どこかに妥協点を見出すことも大切です。

  • 仕事内容
  • 人間関係
  • 給与
  • 目標など

あれもこれもと欲張って求めていては、どれか1つでも欠けた場合にモチベーションの低下を招く恐れがあります。

どこまで妥協するかを決めることによって、もしかすると自分が嫌とは思っていないところまではモチベーションに繋がるかもしれません。

あれもしたいこれもしたいエネルギッシュな人

こちらのタイプの人もゴールの設定は必要です。今一度、ゴールを考えてみると

  • 自分は求めすぎているのか?
  • 自分の夢はここでは実現できない など

自分の本質的な部分がきっと見えてくるはずです。 組織の決められた枠組みの中でやるのが難しいのであれば、独立・起業を考えた方がいいかもしれません。

また、今の仕事にモチベーションを抱けないのであれば、思いきって仕事を変えてみると良いでしょう。それが天職との出会いになる可能性も十分あります。やるかやらないかを決めるのは自分自身です。

いずれにせよ、本当に好きな仕事かどうかが最も重要であり、本当に好きなことであればモチベーションという言葉すら忘れてしまうものなのです。

2.短期間で効果的にモチベーションを上げる方法

仕事のモチベーションを上げたいときに取るべき具体的なアクションをまとめてみました。自分でモチベーションをより高めたいときには是非試してみてください。

2-1.仕事に集中できる環境を整える

どんなに集中力の高い人でも、自分が集中できる環境でなければ同じ集中力を保つことができないため、集中力を高められる環境を自ら作り出すことが重要です。

例えば、持ち帰った仕事を自宅でするのではなく、あえて外出しカフェやファミリーレストランなどでしてみるのです。

とにかく自分の集中力を高められる環境を知り、その環境を作り出しましょう。それができれば、確実に集中力が高まり、ひいてはモチベーションアップにも繋がります。

2-2.できるだけ細かく目標を立てる

仕事をするうえでモチベーションを高めるためには、詳細な目標を設定するのが効果的です。

年初めや誕生日などに1年の目標を立てる人は多いと思いますが、その際はなるべく月単位・週単位で目標を設定するようにしてください。

細かく目標を立てることで、中だるみを防ぐことができるうえ、必然的に目標達成回数が増えるため、より大きなやりがいを感じることができます。

2-3.考え方を変えてみる

上司から仕事を振られ、

  • こんな仕事は心底やりたくない」
  • やる気がまったく出ない」

と思った経験をお持ちの人も多いのではないでしょうか。

誰だってやりたくない仕事はあるものです。しかし、それを嫌だ嫌だと言っているだけでは環境は何一つ変わりません。

それならば、自分の意識を少し変えてはどうでしょうか。自分自身に対して肯定的な宣言をし続けることによって潜在意識に働きかけ、願望を実現させるアファメーションという方法があります。

例えば、病気の人が「私は毎日よくなり続けている」と毎日繰り返し宣言することで、潜在意識の考え方が変わり、実際に治ることもあるのです。

仕事であれば、

  • 私は素晴らしい仕事を素晴らしい方法で手に入れています
  • 生きる喜びを得られる仕事をしています
  • やるべき仕事は喜んでやります

と前向きな宣言を繰り返してみてください。

そうすることでモチベーションアップ&行動が変わっていき、自分の望む現実を作り出すことができるのです。

2-4.新たなスキルを身に付ける

新たなスキルを身に付けることも、モチベーションを上げる要因の1つになります。

成長することは、さらなる成長欲求を生み出すからです。スキルを身に付ける方法は様々ですが、オススメしたいのは資格の取得です。

資格を取ることは、仕事においてスキルアップをするための良いきっかけとなります。

ちなみに、人間の内面にある快適な領域をコンフォートゾーンと呼ぶのですが、これが壁となって新しい挑戦にブレーキをかけてしまうことがあります。

人は居心地のいい環境や場所は楽なのでそこにとどまろうとします。 しかし、自分の快適なゾーンにいる限り成長はあり得ません。成功者の多くはこの領域から積極的に出て行く傾向があります。

コンフォートゾーンを抜け出し、どんどん新しいことにチャレンジしていきましょう。

2-5.尊敬できる人物を見つける

仕事において自分の周囲で尊敬できる人を見つけることも大切です。上司でも部下でも父親でも母親でも先輩でも後輩でも構いません。

尊敬できる模範となる人物を見つけることにより、その人を目指そうという目標を掲げることができます。また、目標を設定することで具体的な努力の方法が見えてくるため、モチベーション高く維持して仕事に取り組むことができるはずです。

  • あの人のようになりたい
  • いつかなってみせる

という憧れの気持ちが、モチベーションアップに繋がるのです。

2-6.競争相手を設定する

競争相手の存在は、

  • 負けたくない
  • 自分もがんばらなくちゃ

という思いからあなたを突き動かす原動力になります。ビジネスやスポーツの世界を見れば分かる通り、人は競い合うことで大きな力を発揮し、そして成長します。

競争相手がいれば仕事に対する対抗意識が芽生え、自然とモチベーションは上がっていくものです。

ただし、自分よりはるかにレベルの高い人たちと競っては、挫折感を味わうと共にモチベーションも下がってしまう危険性があるので注意が必要です。

自分を奮い立たせて成長していくためには、自分と同程度か、少し上のレベルの相手を競争相手に設定するのが効果的です。

2-7.仕事とプライベートのメリハリをつける

仕事を一生懸命頑張ることは大事なことかもしれませんが、かといって根を詰め過ぎるのは良くありません。

毎日夜遅くまで残業し、さらには休日出勤も…なんて仕事ばかりの生活をしていては、ミスが増えたりストレスが溜まったりと悪循環です。そんな状態では、当然モチベーションを維持するのが難しくなります。

時間にメリハリをつけて、働くときは働き、遊ぶときは遊ぶこと。このメリハリがモチベーションアップの秘訣です。

3.モチベーションが下がってしまったときの対処法

仕事のモチベーションが落ちたままでいると、最悪のケースでは会社に行きたくなくなったりすることもあるため、早めの対策が必要です。

ここではモチベーションが落ちたと感じたときにやるべきことをまとめました。

3-1.身の回りを片付ける

デスク周りやPC内など、職場で身の回りを整理するのは気分転換になるだけでなく、自分の状況を整理できるというメリットもあり、モチベーションを引き上げるのに効果的です。

身の回りを綺麗にし、不要なものを処分するだけで、次に自分が何をすれば良いのか、どこから手をつけるべきかが見えてきます。

3-2.現状を俯瞰する

モチベーションが下がったときには、今の状態を客観的に俯瞰で眺めてみることも大切です。

モチベーションの足りていない自分を俯瞰で見たとき、あなたのモチベーションを削いでいる原因が浮かび上がってくるかもしれません。

原因の特定は、モチベーションアップへの近道となります。

3-3.自分の気持ちに向き合う

モチベーションが低下したときは、

  • 何のためにその仕事をするのか?
  • 何故この仕事をしているのか?
  • 自分は何がしたいのか?

その仕事をやる意味と意義をとことんまで突き詰めてみましょう。自分の本当の気持ちに向き合い、目的意識を明確にすることで、初心を取り戻し、リフレッシュすることができます。

3-4.スケジュールを作り直す

仕事のスケジュールを立て直すことにより、仕事に対する段取りが整理されてモチベーションを呼び起こす場合もあります。

前述の通り、目標を立てる際にはなるべく細かく分けてスケジュール調整することが大切です。

細分化された仕事を着実に片付けていくことで、自ずとモチベーションも上がっていきます。

3-5.仕事をやりきった後のことを考える

ひと仕事を終えた後に自分が得られる喜びや利益について考えるのは、モチベーション向上にとても効果があります。

例えば、

  • いくら儲かるのか
  • どれだけ達成感・充実感が生まれるのか など

を想像して自分自身を鼓舞させるのです。

メジャーリーグで活躍するイチロー選手のこんな名言があります。

「そりゃ、僕だって勉強や野球の練習は嫌いですよ。つらいし、大抵はつまらないことの繰り返し。でも努力が結果として出るのは嬉しい」

これは、本来仕事の喜びとは目標を達成した時にのみ得られるものであり、作業自体に楽しさを求めるべきではないことを教えてくれる名言です。

数々の功績を残してきたイチローのようなスター選手も、目標達成後に得られる自分の姿をポジティブに捉え、辛い練習に耐えるモチベーションへと繋げているのです。

4.仕事でモチベーションが下がる原因

さまざまな事柄が原因でモチベーションは低下してしまいます。

これら具体的な要因を把握しておくことで、モチベーションを回復させるためのアプローチにすぐ移ることができます。

4-1.失敗要因(例:プロジェクトが炎上してしまった)

  • 大きな企画で大失敗してしまった
  • 同じミスを二度繰り返してしまった

といった誰もが経験する仕事上での失敗は、すぐにモチベーションが低下するケースが多いです。

また、くだらない小さなミスでも、自分がするはずがないと思っているミスをしたときにはモチベーションはガクンと下がってしまいます。

そんな時には、ケンタッキー創業者であるカーネル・サンダース

「失敗とは、再始動したり、新しいことを試したりするために与えられたチャンスだ。私はそう信じている」

という名言を思い出してみてください。

失敗したからといってすぐに諦めず、それを糧としてチャンスに変えてしまえば良いのです。

4-2.評価要因(例:成果を上げたのに評価が低かった)

会社勤めのサラリーマンの場合、「自分はこんなに成果を出したのに、逆にマイナス評価で給料やボーナスが下がった」なんてことがあります。

頑張って会社に貢献したにもかかわらず相手に評価してもらえない(認めてもらえない)と、モチベーションは下がってしまいますよね。

適切に評価されない原因として、「あなたが思っている以上に(あなたの)周りが成果をあげている」「上司の人を見る目に偏りがあり、適正な評価能力が欠如している」などが挙げられます。

4-3.未達要因(例:売上目標が未達成に終わった)

自分が達成できると思った目標を達成できなかった、または達成不可能と思われるような現実とかけ離れた目標を与えられた時、モチベーションは下がってしまいます。

目標はクリアすべきものという意識が働き、それが未達成に終わると「なぜできないんだ」「自分は無能なんだ」といった具合に自己嫌悪に陥りがちです。

4-4.人的要因(例:上司から長時間説教された)

仕事について上司や同僚、部下に怒られたり注意されたりすると、誰だってモチベーションは低下しますよね。

特に上司との人間関係は、大きなストレスの原因になりやすいです。

会社組織での仕事はほとんどが人を通して行われるため、職場の人間関係は仕事のモチベーションへと直結するのです。

4-5.比較要因(例:他社のボーナスは給料3ヶ月分で自社はナシ)

比較要因は間接的にモチベーションに関わってきます。給与や待遇面を他社と比較してしまうと、まず自社に対する不満が生まれ、その不満が蓄積されることで徐々にモチベーションが低下していきます。

4-6.疲労要因(例:徹夜が続いて疲れ果てている)

連日連夜、残業が続いていて心身共に疲れてしまっている状態では、物事をネガティブに考えがちになり、モチベーションがじわりじわりと下がっていきます。

自ら望んで残業をしているのではなく、強制的にやらされている場合はなおさらです。

疲れが溜まってきたら、「睡眠と食事をしっかり摂る」「読書や映画鑑賞をする」「旅行に行く」など、何らかの方法でリフレッシュして気分を一新させることが必要です。

4-7.これらの要因を跳ね返している人とは

このように、組織に属するサラリーマンであれば会社や上司からモチベーションを下げられるようなことが色々と起こります。

しかし、それらを理由に現実から逃げてばかりいては何も解決しないのです。

本当に結果を残す人は必ず自分の中で基準を作り、自分の目標と自分の判断基準で動いているからこそモチベーションが持続する、ということを覚えておいてください。

5.オススメの本

モチベーションを上げるためには、まずその正しい方法を知ることです。

ここで挙げた書籍を読み進め、モチベーションアップに役立てると良いでしょう。

『アファメーション』 著者:ルー・タイス

何かを実現する、なりたい自分になる方法として有効なアファメーションの技術を活用することで、自分の能力・人生・未来を変えることができるという内容。

「成功を手にしたい」「過去と決別して新しい自分に変わりたい」「年収を億単位で稼ぐような大富豪になりたい」というモチベーションを持っている人にオススメの1冊です。

『夢をかなえるゾウ』 著者:水野敬也

言わずと知れた大ヒットベストセラーで、ごく平凡なサラリーマンがゾウの姿をした神様・ガネーシャの指南によって自らの人生を変えていく物語です。

脱力系の表紙ですが、中身はビジネスで成功するための基本がしっかり書かれており、仕事へのモチベーションアップに効果があります。

肩肘張らずリラックスして読み進められるのも魅力の1つです。

『モチベーションが上がるワクワク仕事術』著者:小林 英二

「楽しく」仕事をする秘訣を説いた本で、「仕事を頑張る」のではなく「仕事を楽しくする工夫をする」ことで良い結果を出していこう、という考え方や方法が紹介されています。

実際にどうするべきかという具体例もしっかり提示されており、とてもわかりやすいです。

モチベーションが下がっている人はもちろん、モチベーションの高い人も参考になるはずです。

6.まとめ

モチベーションを一定に保ち続けることは容易なことではありませんが、モチベーションが高いときをいかに維持できるか、また低いときにどれだけ早く高められるかについては、ある程度自分自身でコントロールすることが可能です。

仕事にモチベーションを見出してみると、日々の生活がさらに充実します。

ここでお伝えしたモチベーションアップの秘策を実践して、毎日ワクワク楽しく仕事をこなしましょう!