AIによって仕事が奪われる。そんなニュースを目にしてびっくりしている人もいるかもしれませんね。今では単純事務作業だけでなく
- 弁護士
- 会計士
- カウンセラー
といった専門職もなくなると言われています。
かく言う私もwebマーケッター(マーケティングを行う人)なのですが、この仕事もAIによって奪われると言われています。
確かに分析はAIの得意とするところ。さらにライティングも広告調整(どのようなアプローチをしたらクリック率が上がるのか等)もAIの十八番ですので、なくなると言われても仕方ありません。
顧客対応もAIによって出来るのですから、太刀打ちが出来ないと思っていました。
しかし、最近AIを自分でも活用するようになって
「あれ?AIができないことってまだまだあるな。というより、その部分に次の需要があるな」と確信するようになったのです。
10年先のことはまだ見えませんが、数年先までのビジネスニーズは見えてきました。
それが「今までの業務+AIを活用したサービスの提供」という形です。
こうした新しい形を取り入れた会社が先3-5年で勝ち組へと成長していくと考えています。
今日はAIによって奪われる職業の方がビビらずに、次の未来を勝ち抜く方法を一緒に見ていきたいと思います。
目次
AIによって奪われる職業のリスト
- コールセンターオペレーター
- スーパー・コンビニ店員
- 一般事務員
- 翻訳者
- グラフィックデザイナー
- ライター
- 銀行員
- 製造業のライン作業員
- タクシードライバー
- 経理担当者
- ファイナンシャルアナリスト
- 不動産エージェント
- 医療事務員
- コンサルタント
- データサイエンティスト
- 教師
- カウンセラー
- webデザイナー&クリエイター
- 弁護士
- 会計士
挙げればキリがありません。ほとんどなくなると言う方もいらっしゃるくらいですから、今の職業の形はどんどん変わっていくでしょう。
一部では
- コンサルタント
- データサイエンティスト
- カウンセラー
- webデザイナー&クリエイター
- 弁護士
- 会計士
などはなくならないと言われているようですが、実際にAIに触れてみると、これら職業はあっという間にAIに奪われると考えています。なぜならばAIが得意とする自動化、機械学習、解決策のフォーマット化に当てはまるからです。
実際にAIを使っている人は納得する人も多いのではないかと思います。
例えば、カウンセリングなどの人の対面は苦手だと思われているようですが、人はアドバイスを求めているというより、まずは話を聞いて欲しいと思っています。
その点、傾聴をAIが覚えれば、むしろ人よりも的確な対応をできる可能性を秘めています。(そしてそれは難しくありません)
人が心地よいと感じるフォーマットが存在するからです。
本当になくなってしまう職業
タイトルにも「AIによって奪われる職業の人が生き抜く方法」と書いたとおり、この記事は前向きな内容、解決策について書いていきますが、どうしてもなくなってしまう職業もあります。
それが
- スーパー・コンビニ店員
- 一般事務員
- 翻訳者
などの、専門知識をあまり必要としない職業です。これら職業は”付加価値”をつけにくいという特徴があります。ヒューマンエラーがなくなるという点でAIは非常に優秀ですし、24時間働いてもらっても文句一つ言いません。
これからの時代は、作業に”人ならではの付加価値をつける”ことが必須になるので、もし需要の高い人になろうとお考えであれば、専門知識を学ぶことをしてみると良いと思います。
もし当てがないならAIについて学ぼう
すでに専門知識がある方はこの後、飛躍する方法について記載していきたいと思いますが、今特に専門知識がなくてどうしようか迷っている方がいたら、AIについて学び始めるのが良いと思います。
というのもAIというものが抽象的に語られるので、ともすれば
- AIの神格化(AIはなんでもできる、すごい!)
- AIの全否定(AIは世界を破滅させる、AIになんか頼らない!)
といった0か100の極端な考えに陥ってしまう人が増えてくる可能性があるからです。
すごいすごいと言っても
- 実際に何ができて
- 何ができないのか
これらを知らなければ、実生活では何の役にも立ちません。これからはこの部分に対してあいまいな人が増えるので、そこをサポートすることが出来れば、ものすごく役に立つ人になることが出来ます。
しかも、まだそこに対して深い知見を持っている人が少ないので、優位性という意味でもとてもやりがいのある内容です。
AIは何が得意なのかを確認する
AIを活用していく方法について一気に学びたいところですが、まずはAIが何が得意なのかを知っておきましょう。これは、すべての職業の人が知っておく必要があります。
なぜなら、これを知らないと自分のビジネスに生かすことが出来ないからです。
パターン認識
コンピュータがデータを分析して、データの中にあるパターンを見つけ出すことです。
例えば、画像認識の場合、コンピュータが画像を見て、その中にある物体や形状、色、テクスチャなどの特徴を抽出し、それを基に画像を分類することができます。
また、音声認識の場合は、コンピュータが音声を解析して、その中にある言葉やフレーズ、音の高さやリズムなどの特徴を抽出し、言葉を認識することができます。
予測
AIは、過去のデータやトレンドを分析して、将来の傾向を予測することが得意です。例えば、株価の予測や天気予報、顧客行動の予測などがあります。
AIは機械学習やディープラーニングなどを活用し、過去のデータから、その中にあるパターンや傾向を掴んで、未来の出来事を予測することが得意です。(ただし、必ずしも正確とは言えません。それは現実世界にも予測不可能なことがあり、それはデータからでは判断が難しいからです。)
自己学習
AIは、学習アルゴリズムを用いて、自己学習することができます。つまり、データを与えることで、自分自身が常に進化し、より精度を高めていくことができます。
これにより、昨日より今日、今日より明日、よりよい処理が出来るようになります。
大量のデータ処理
AIは、膨大なデータを処理することが得意で、短時間で大量のデータを分析することができます。これにより、例えば
- 医療分野では病気の予測や診断、医療行為の最適化
- 金融分野では株価予測やリスク管理、顧客分析
- 製造業では生産ラインの最適化や不良品の検出、品質管理
などで活用されています。
資料や画像作成
データ処理を元にして、それらを資料や画像データにすることもできます。パターン化により人に伝わりやすい資料やデータ作成を瞬時にすることが可能です。
AIは使ってみないとわからない
上記のようなことがAIは得意なのですが、これだけで実生活や実ビジネスで活用できる人はいないと思います。
結局はAIを使い倒さないと、活用方法はわかりません。
例えば、資料作成やライティングなどが出来ると思っていても、それが使い物になるのか?ということはまた別の話ですよね。
実際、ライティングをChatGPTでやってみても、確かに素晴らしい文章を一瞬で作ることはできますが、他社よりも優れて魅力ある文章はなかなかできません。
このSEO攻略用のコンテンツマーケティング用の記事もAIだけでは到底不可能なレベルです。
とは言っても、まったく使えないかと言うとそうでもないのも現状です。
記事制作時間は1/3くらいにはなりますし、簡単な資料作成に限っては半分の時間でできます。
このようにして、実際に使うための新しいルールが見えてくるのです。
解決策|AIに奪われるからAIをメンバーにするという考えに
ここからはAIを活用する方法について、より具体的にイメージできるように話を進めていきたいと思います。
これからの時代は「AIを使わない」という選択肢はありません。では奪われた専門性はどのように補填していけばいいでしょうか。
解決策1:AIを自分の秘書にする
その一つのヒントがAIを自分の秘書にするという考え方です。責任ある立場になれば、仕事でAにしようかBにしようか迷うことがあると思います。
そんな時「秘書がいて話し相手になってくれたらなぁ」ということはありませんでしたか?
私は秘書の重要性を常に感じていました。なので、実際に雇っていたのですが、お金もかかりますし、現実的でないという人もいると思います。
しかし、AIは秘書としてとても優秀なパフォーマンスを上げてくれます。相談をすれば返事がありますし、頭の整理をしてくれますし、事務作業はお任せできますし、いつ指示を出しても怒られませんし、資料作成もしてくれますし、完璧です。
これによって本来自分がやるべき仕事に避ける時間が大幅に増えるので、パフォーマンスが大幅にアップします。
解決策2:自分がお客さんの保険になる
これからの時代は、お客さんもAIを使用する時代になります。法律にしても、会計にしても、お客さん自身がAIで解決してしまう可能性が高まります。(AIによって中途半端な知識を得て相談されても面倒だ!と思うかもしれないですが、そこはこらえてください)
では専門職はいらないかというと、実は「保険」という立ち位置はものすごい価値があります。
いくら自分で出来るようになっても「不安」はなくなりません。
- これで合っているのだろうか?
- クリアにならない問題がある
こうした時に気軽に相談できる「保険」として自分がいれば、かならず相談がきます。この保険に人はお金を払います。
しっくりこない方は、あなたの給与明細や月の出費で「もしものためにで使っているお金」を計算してみてください。かなりの額があると思いますよ。
解決策3:お客さんのマニュアルになる
これからAIを活用していくとっても、簡単に最高のクオリティを作り出せるわけではありませんし、AIの制作物が良いクオリティか悪いクオリティかを判断するのはなかなか素人には難しいものです。
例えば、SEO攻略を目指すライティングがあるとします。
ChatGPTで記事を作ることは簡単なので、一見すると誰でも出来そうです。
しかし、普通の人にはChatGPTが作った記事が「SEOを攻略できる内容なのか?」の判断はできません。
私の経験からの結論を言えば、現実的では難しいです。
なぜなら、客観性や網羅性は得意でも、読んでいてためになるかの水準で言えば、そこまでのものは提供できないからです。
もっと手前の段階でも、ChatGPTにどのような指示を出せば少しでも良い文章を作成してくれるかもわからないと思います。
このように、レベル1の内容は作れても、レベル10、レベル100の内容は出来ません。
それはAIのレベルが低いのではなく、指示する人間の専門性が足りないからだと言えます。
ということは、どのようにしたら良いクオリティの制作物をAIが提供してくれるのか?というマニュアルはあなたが得意とする分野のはずなのです。
解決策4:コミュニティの提供者となる
私が強く感じていることは、コミュニティの提供者となることの重要性です。ビジネスにおいてもっとも重要なことは”信用できるかどうか”ということだと思います。
AIの発展によってwebでの詐欺はますます増えてくることが目に見えています。私が10年会社経営をしてきて思うのは、類は友を呼ぶという言葉の通り、信頼できる人のまわりには信頼でいる人がおり、誠実でない人のまわりには誠実でない人が集まっているということです。
となれば、提供すべきは自分の人間性=どのコミュニティの人であるかということです。
例えば、弁護士や会計士であれば、多くの顧客を抱えることになると思います。その顧客の中には、他の顧客の悩みを解決できる人がいるかもしれません。
そういう人を繋げられる人になれば、必然的に法律や会計業務はあなたにお願いするものです。あなたが持つ専門性以上のメリットがそこにあるからです。
最後に-AIと生きていく-
AIが良い悪いの議論が盛んですが、私たち一般人にはそれはエンターテイメントでしかありません。実際にAIは現場で使われ、使えない人や会社は淘汰されてしまうでしょう。
ビジネスにおいて重要なことは、AIを活用して、よりお客さんの役に立っていくということではないかと私は考えています。
今日お話した内容で、あなたの全てが解決されるとは思いませんし、私もまだまだAIの活用について追いかけていかなければいけないと痛感しています。
しかしながら、もし共感してくださるのであれば、よりより社会にするために、もっと俗っぽく言ってしまえば、自分のビジネスが成長していくために、一緒にAIの活用方法について見ていければ嬉しいと思います。
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