- 飲み?
- 映画?
- デート?
「遊びに行きたい!」
これは本能的に思う欲求ですが、そもそも遊びとは何なのか。
この答えがわからないと、遊んでいる気にすらなれません。
今日は遊びとは何かについて考え、人生を遊びに変えていく方法について見ていきます。
さらには「仕事=遊び」とし、幸せに稼いでいく道筋もつけていきます。
目次
遊びとは何か
例えば、世の中には【仕事が遊び】の人がいます。
この人たちは、仕事において大きな結果を生むことができるのは、容易に想像がつくでしょう。
なぜなら、多くの人が苦痛と思っていることが「楽しい」わけで、やればやるほど欲求が満たされていくわけですから、苦痛で頑張っている人が勝てるはずはありません。
僕は以前より、「好きなことを仕事にしよう」と伝えてきましたが、このあたりを根源とした発言でもあるように感じます。
ここで難しいのは、「表面的な遊び」は人によって、面白いと思えるかどうかが違うということです。
例えば、僕は学生の頃、多くの人が面白いと思う遊びが好きではありませんでした。
- みんなで集まって「ウイニングイレブン」や「スマッシュブラザーズ」なんかのゲームをやる
- いつも同じメンバーで集まってダベる
- 同性同士で買い物やカラオケにいく
これらは、僕にとって全く面白いものでなかったので、
はっきり言えば苦痛の部類でした。
しかし、これらが「面白い=遊びだ」という人は多くいるでしょう。
要は、人によって遊びだと感じるものが違うので、自分が遊びだと思えるものは、誰かに聞いても答えがでないということです。
ということは、
もっと根源的な部分からアプローチをしないと自分が遊びだと思えるものには出会えないということです。
遊びたいという気持ちは欲求ですから、そもそも欲求には何があるかを知り、その欲求を多く満たせることが出来れば、より楽しいと感じられるのではないかという推測を立て、検証をしてみます。
遊びを知る基本的な3大欲求
まず基本的な3大欲求は押さえておきます。
- 飲食欲
- 性欲
- 睡眠欲
私たちは、これらも遊びの一種として認識しているということに
気づくことができます。
例えば、
「遊ぼうよ」と誘った場合
多くは「ごはんを食べに行こう」や「飲みに行こう」というニュアンスが含まれています。
さらに、異性を誘う場合は「SEXしよう」というニュアンスを込めてる場合があります。
これらは、最も単純で最も欲の根底に基づいた遊びだと言えます。
また、「休日は何して遊んでるの?」という質問をすると「休日はたくさん寝てるよ」という返答はしょっちゅう返ってきます。
睡眠の場合「遊び」と言われると違和感が少しありますが、遊びの一種として捉えることができるかもしれません。
ただし、ここで終わってしまうと「人生を遊びにする」ことまでたどり着きません。
食べたり飲んだり、SEXしたり、寝たりするだけではお金は入ってこないからです。
もちろん、飲食の評論家や男優や女優、性産業、治験者などお金を得る方法はあるので、これらが最も自分に適していると考えればそれを職業にしたらよいと思いますが、全員を満たすことはできないので、さらに欲求を掘り下げます。
遊びとは競争することと逃げること
遊びととらえるために重要なことは
- 闘争
- 逃避
この2つを満たしていることです。
闘争というのは、すぐにイメージがつきます。
スポーツにもゲームにも勝者と敗者がなければ、ゲームになりませんし、熱中できません。
重要なことは
逃避=逃げてもいい
ということです。
逃げるという選択がないと、追い込まれて「楽しむ」という感情が沸かなくなります。
楽しかったものが楽しくなくなるというのはそれ以外をしてはいけないという強制状態になっているときです。
ですから、仕事においても「逃げ道」を作っておくことです。
- 起業で失敗しても、死ぬわけじゃない
- 海外展開しても、失敗したら日本に戻ればいい
最悪を回避し、どのように逃げるのかが見えている人は最終的に強い。
逆に弱い人は、「いかなる場合も逃げてはいけない」と考えている人ですね。
仕事は言わずもがな、マーケットで認めてもらうために戦わなければいけませんから闘争は必然的に起こるとして、
「遊びと認識しておくためには」逃避という選択があるということを
少し心に留めておく必要がありそうです。
この2つを押さえた上で、高次の欲求フェーズに移りましょう。
止まらない遊び:高次の欲求を満たしていく
人は、コミュニティを形成する生き物であり、社会に認められたい、知識を満たしたい、他者に貢献したいという高次の欲求があります。
これら欲求を上手く満たし「遊び」に変えていくにはどのような手段があるでしょう。
1.憧れ、自分がやりたいこと、行きたい道
- 模倣:他人の行動やあり方を真似する欲求。
- 恭順:進んで他人(優越な人間)に積極的に従う欲求。
この人のようになりたい、理想や憧れを持つ人から刺激や学びを受けその人の真似をしてみることです。
実際に会える人でもいいですし、偉人と言われる人も、先人から多くの影響を受け、行動に踏み切っています。
いわゆるゲームの勝者がいて、その人をゴール、もしくはベクトルとして自分の道を決めます。
2.獲得、達成、承認、保持
- 獲得:財物を得ようとする欲求。
- 達成:困難を効果的・効率的・速やかに成し遂げる欲求。
- 優越:優位に立つ欲求。達成と承認の合成。
- 顕示:自己演出・扇動を行う、はらはらさせる欲求。
- 承認:賞賛されたい、尊敬を得たい、社会的に認められたい欲求。
- 保存:財物を収集し、修理し、補完する欲求。
- 保持:財物を持ち続ける、貯蔵する、消費を最小化する欲求。
目標としたものを獲得しようと、歩みを進めることにあります。
小さな目標を達成しながら、「報酬をGET」していきます。
ゲームで言えば、レベル上げのイベントをクリアしていくような感じでしょう。
一つの成功を繰り返すことにより、周りから承認され優越感も芽生えてくるでしょう。
一度獲得すると、それを保持保存したい(守りたい)という欲も生まれます。
3.純粋な好奇心と解明
- 求知:好奇心を満たす欲求。
- 反発:二度目の困難に対して再び努力し、克服・報復する欲求。
- 解明:事柄を解釈・説明・講釈する欲求。
純粋に疑問を解決していくことによる喜びがあります。
分からなかったことが分かるようになる。
以前、「なぜ貴哉(←僕)はお金持ちになりたいの?」と聞かれたことがありました。
僕の答えは、「証明したいから」です。
今自分が持っている仮説や理論があって、それが正しいことを証明したい。だから、お金持ちになるという結果を持って、示したいという欲求が強いのです。
一つでない答えに、一つの答えを導きたいのです。(少し哲学的ですね)
4.個人の確立:自律と支配
- 自律:他人の影響・支配に抵抗し、独立する欲求。
- 支配:他人を統率する欲求。
こういった欲があります。
例えば、漫画でも支配者になるというネタは尽きません。
- デスノート
- コードギアス
こういったものは、特異の力で支配者になるというものですし、統一という意味では
- キングダムをはじめとした歴史もの
- ガンダムなどの戦争もの
これらは統一を目指したストーリーであり、その中で人気のキャラクターは支配をしていく人間です。
仕事に置き換えると、「オーナー」もしくはそれに限りなく近いことが挙げられます。
決定権が少ない仕事ほどつまらないものはありません。
無意識に持つ支配欲というものは強力です。
ただし、ここには一つ私なりの別の解釈があり、「支配される欲」というものも存在しているというものです。
自分が尊敬する人(認める人)に支配される欲もあるので、もし支配者になりたいという欲がない人は、尊敬する人を見つけ支配してもらうのも手です。
5.人間関係と複雑な社会
- 親和:他人と仲良くなる欲求。
- 対立:他人と異なる行動・反対の行動をとる欲求。
- 攻撃:他人に対して軽視・嘲笑・傷害・攻撃する欲求。
- 拒絶:他人を差別・無視・排斥する欲求。
- 構成:組織化し、構築する欲求。
- 秩序:整理整頓、系統化、片付けを行う欲求。
- 養護:他人を守り、助ける欲求。
- 救援:他人に同情を求め、依存する欲求。
他人と仲良くなり、グループを作り、グループの結束を強めるために敵を作り、攻撃し、グループ以外の人を排除していくという欲求があります。
私個人としてはあまり好きではありませんが、これが社会なので欲求としては認めるしかありません。
そもそも2チャンネルやtwitterなど匿名による誹謗中傷は後を絶ちませんが、このサイトのアクセスは通常のサイトでは考えられないものになります。
そのくらい多くの人が求めてるわけですが、本人に自覚があるor無いにかかわらず、これらは遊びだということです。
話は変わり、グループ=組織化した人の集まりは、統率されないと機能しないので、機能する仕組みを作る作業があります。
こういったオペレーションシステムを作るのが好きな人はいます。
たとえば、現AppleのCEO、ティム・クック氏はサプライチェーンマネジメント(供給連鎖管理)の功績で有名です。
組織化による円滑なロジスティクスの革新で、Apple社の利益に多大な貢献をしました。
こういったことが得意な人は、力を発揮していけばよいでしょう。
6.自分を守ること
- 保身:社会的な評判・自尊心を維持する欲求。
- 劣等感の回避:屈辱・嘲笑・非難を回避する欲求。
- 防衛:非難・軽視から自己を守る、また自己正当化を行う欲求。
- 非難の回避:処罰・非難を恐れて法・規範に進んで従う欲求。
自分の弱さ、人間の弱さ、社会の弱さ、強制されたルールから回避する力をつけておく必要があるということです。
遊びによって上記力をつけていくと、社会からの攻撃が自分にあるので、その攻撃から回避しなければつぶされてしまいます。
攻撃の後には、回避&防御をしなければいけないということです。
ゲームにおいても、攻撃ボタンばかり押していては勝てないのと一緒で、相手が強くなればなるほど防御&回避ボタンが重要ということです。
これらを自分の仕事に適用しながら、自分の仕事にとっての「獲得とは何か」「求知とは何か」など考えていくことが必要です。
人生とは遊びそのものである
最初に仮説として立てたことが、
「遊びとは欲求を満たすこと」と仮定義してしまったので、
結論としては、かなり広いものになってしまいましたが、
そもそも広義の意味では、
「人生とは遊びそのものである」と言えるのかもしれません。
もし、遊びだと思えていない場合は、これら欲求のうち、
- 何かが不足して足りないのかもしれませんし、
- 何かが過剰反応をしているのかもしれません。
たとえば、攻撃や拒絶が過剰の場合、豊かな遊びにはならないでしょう。
遊びと認識するためには順序とバランスが必要
さらに欲求には順序があり、3大欲求が満たされていない場合、闘争と回避の欲求が抑制された場合、高次の欲は歪んだものになるということです。
欲望のバランスがとれていれば、それは十分「遊び」になっていくということです。
もちろん、それが「遊び」だと、自分が認知できるかできないかは別の話でしょうがこれをいうと複雑になるので止めておきます。
重要なことは、仕事を遊びだと思うことが出来れば、成功の可能性は大幅に高まりますし、そのためのヒントは欲求を見直すことによってたくさん見つかるということです。
ぜひ、あなたの「遊び」を見つけてくださいね。
引用:Wikipedia(欲)
カテゴリーMental