「無意識で生きる」という言葉は、多くの人々にとって、何か不安や恐怖を感じるかもしれません。
しかし、もし仕事や私生活、人間関係で辛いと思っているなら、無意識ので生きることを考えてみる良い機会です。というのも無意識で生きるとは
- 自分らしく生きる
- 自分の魂に従っていきる
- ストレスなく楽しく生きる
これらと同じ意味だからです。
無意識というのは、いわば「本来の自分」と言われている部分。心の声です。
自己啓発で心の声に従って生きることが最も成功するコツと言われているのを知っている人もいるかもしれませんが、まさにそれは無意識で生きるということなのです。
無意識で生きるというのは、自分の無意識に表に出てきてもらうことということです。
ではどのようにしたら無意識が表に出てきてくれるのか。私たちは常に
- ○○した方がいい
- ○○すべきだ
という固定観念に縛られて生きています。それらを取り除くことができれば、あなたの無意識は自然と表に出てきてくれるのです。
今日は、無意識とは何か、無意識で生きるにはどうすればいいか、無意識で生きるメリットなどを見ていき、あなたの無意識を信頼し、表に出てきてくれるような心の状態を作っていきたいと思います。
気楽に文章を読んで、楽しみながら無意識と向き合っていきましょう。
目次
無意識について確認する
無意識とは何か?
無意識とは、人が自覚していない心の深層部分のことを指します。自分が普段意識していない感情や思考、行動が、無意識のうちに起こっているとされており、無意識は人格形成に重要な役割を果たしているともいわれています。
無意識は、自分自身にとっての最も本来の部分であり、自分が真に求めていることや、本当に重要なものに向かって導いてくれる存在です。しかし、現代社会では、様々な要因により無意識を抑圧してしまうことが多く、それがストレスや不安の原因になっていることもあります。
無意識を理解し、無意識の声に耳を傾けることで、より自分らしく生きることができるようになります。
なぜ意識してしまうのか?
意識と無意識は、それぞれ重要な役割を持っています。
意識は、自己の状況や周囲の状況に適応するために必要な情報を提供すると同時に、自己の目的や価値観、自己実現のための目標を設定することができます。
ですので、意識することが大事ではないということでありません。
しかし私たちは
- ○○してはいけない
- ○○しなければいけない
という意識を日常であまりにも意識させられてしまいます。いい大学にいかなければいけない、結婚しなければいけない、人と違った行動をしてはいけない、など。
これらを意識することによって、あなたの無意識はあなたの心の奥底に潜んでしまいます。
無意識は、私たちの習慣や感情、願望などを保持し、ストレスや不安を緩和するために必要な自己防衛機能を発揮する力を持っているので、それらが機能しなくなっては、生きる意味やモチベーションが下がってしまうのは当然です。
なぜ無意識で生きることが重要なのか
意識することで生じるストレスや負荷
意識すると、私たちの脳は無意識的なプロセスを遮断し、より多くの注意力やエネルギーを使用する必要があります。
このため、意識することは脳にとってエネルギー的な負荷をもたらします。
これがいわゆるストレスです。
また、意識的に何かを行う場合、自分自身に高い期待を持つ傾向があるため、失敗や不完全な成果に対する不安を感じてしまいます。自分自身に関する過剰な分析や評価してしまい、自分自身に過剰なプレッシャーや責任を与えて自滅してしまう経験はありませんか?
完璧主義だと言われる人は、物事を意識しすぎなのかもしれないですね。
意識的に何かを行うことは、それに集中するために周りの刺激を無視する必要があるため、外的なストレス要因に対してより敏感になり、不安になってしまう人もいるようです。
無意識に生きることで得られる自由やゆとり
無意識に生きることで得られる自由やゆとりは、心理的な面だけでなく、物理的な面でも現れます。
無意識に生きることで、自分が本当に望んでいることを知り、それに従って行動することができるので、自分の人生を自由自在にコントロールできるようになります。
また、無意識に生きることで、常に自分自身に対して過剰なプレッシャーをかける必要がなくなります。人生の意味を見つけるために自分自身を追い詰める必要がなくなるので、自分自身の人生をより楽しめるようになります。自分が本当に望んでいることに焦点を当てることができるため、ストレスや負荷を感じることが減り、精神的な安定感が得られると言えます。
さらに、無意識に生きることで、時間やエネルギーを節約することができます。自分が本当に必要とするものにフォーカスすることができ、無駄なことに時間やエネルギーを費やす必要がなくなります。また、自分自身に余裕ができるため、自分自身や周りの人々により多くの時間やエネルギーを注ぐことができるようになります。
この「ゆとり」というのが人生を豊かにするキーワードです。
無意識で生きるためのコツ
ここまでで、無意識を活用して生きてみたいと思ってきたと思いますので、どうしたら無意識で生きることが出来るのかについて見ていきましょう。
~しなければいけないという思考をやめる
まずは~しなければならないという考え方をやめてみましょう。
自分自身の中に「しなければならないこと」があると、それを達成するために必要以上に自分を追い詰めてしまい、ストレスや不安を感じて心のゆとりがなくなってしまいます。
心のゆとりがない時、あなたの無意識は鳴りを潜めてしまいます。
自分自身に対して過剰に要求しないようにして、自分自身に合ったペースで過ごし、自分の感覚に従って行動してみましょう。
例えば
- 疲れていると感じた場合は、無理をして働き続けるのではなく休息をとる
- 「嫌だな」と思った人とは距離を置く
- 自分の信念と合わない仕事は思い切ってやらないでみる
こんな風にするだけで、実は思いもよらない良い方向に向かうことがあります。
ルーティンを作ってしまう
心に余裕がある状態で無意識が活性化するので、現実の行動では出来る限り心のエネルギーを使いすぎないことが重要です。
そのためにも、日々の行動はルーティン化してしまいましょう。
何をするか、いつするかということが決まっていれば、それまでにいろいろと考えなくてすみます。
例えばあなたも、毎朝同じ時間に起きて、同じ内容の朝食を食べ、同じルートで通勤するなどの習慣的な行動をすることで、朝の準備にかかる時間やエネルギーを節約することがでたと感じた経験などあるかもしれないですね。
また、ルーティンを作ることで、不確定な要素が少なくなります。つまり、何が起こるか予想できる状況が多くなるため、予測不可能な状況に対するストレスを減らすことができます。
ルーティンが決まったら、空いた時間にそれぞれの日程で必要なことを入れてしまいます。
例えば、新規の打ち合わせや資料作りなど。そしてそれもスケジュールに組んでしまい、それまではそのことを忘れてしまいます。
するとその間無意識状態になれる可能性が高まるので、心にゆとりができ、結果としてよいひらめきがあったということにもなるのです。
SNSに触れる時間を減らす
あなたの無意識が表に出てきやすいように、SNSの使用を減らしましょう。
SNSには、他人の投稿や意見が溢れているため、自分が何を求めているのかや、何が大切なのかを見失ってしまうことがあります。
そして、自分で自分の感情を整理しきれなくなった結果として、ネガティブなことを言ったり、誹謗中傷に参加してしまったりして、あふれ出たストレスを発散するツールとして使ってしまうのです。
これは実はあなた自身を傷つけてしまう方法なのにも関わらずです。
言葉は言霊。自分波長と同じ人間が引き寄せられる。
これは長く言われていることですね。
こうしたストレスを減らすには、物理的に触れないことが一番。疲れている時には、いつも以上に要注意です。疲れている時ほど意識を引っ張られやすいので、SNSから距離をとりましょう。
無意識で生きることのメリット
本当にやりたいことが見つかる
無意識に生きる最大のメリットは、自分が本当にやりたいことが見つかるということです。
本当の自分は、自分の無意識=魂だけが知っています。もし今何かに不満がある、充実感を得ることができていないと感じる場合は、あなたの無意識を無視してしまっているからだと言えるでしょう。
無意識に生きるとは、自分の内なる声に耳を傾けるということ。内なる声は、私たちが何が重要であるかや、何が自分にとっての真実であるかを示してくれる指針です。
無意識に任せることができれば上手くいく。そのように信じられれば、心は軽くなり、その瞬間からやりたいことがあふれ出てきて、結果行動につながり、それが成功へと導いてくれるのです。
本当にやりたい方法が見つかる
例えば、副業でお金を稼ぎたいと思ったとします。起業してみたいでもいいでしょう。
どうやったらいいか情報を探していると
- 今は○○が儲かるからやるべきだ
- ○○はやるべきではない
- ○○の手法が成功のパターンだ
という情報が山のように出てきます。
・・・気が付きましたか?
そう、無意識を活かすためにやる必要があった「~をしなければいけない」をやめる。というルールに反してしまっているのです。
これでは、せっかく無意識がやりたいことを教えてくれたのに、またそのやる気をそいでしまうパターンにはまってしまうのです。
○○が儲かるかもしれないし、そこにはある程度のルールがあるかもしれないけれど、あなたの心を無視した手法ではどのみち長続きしません。
もちろん学ぶことは大切ですが、もっと本質的なこと。
たとえば、
- どうしたらお客さんは喜んでくれるのか?
- どうしたら買いたいと思ってくれるのか?
- 自分だったらどうしたらその商品を買いたいと思うのか?
- 過去なんとなくうまくいった自分のパターンはなかったか?
などを無意識と共に考えてみるのはどうでしょうか。その方がよっぽどワクワクしますし、いい結果を生むと思いませんか?
あなただけのアイディアがきっと見つかる
シャワーを浴びている時や散歩中など、意識を解放した状態でいると、新しい発想やアイディアが浮かぶというのは有名な話ですよね。
これは無意識の力が働いたからと言われています。
無意識に任せると、脳の中で新しいアイディアが生まれるのは、脳が自動的に情報を処理しているためです。私たちが日常的に体験している情報や経験が、無意識のうちに脳内で結びついて新しいアイディアを生み出しているのです。
まったくのゼロからアイディアは生まれませんが、実は気にかけたことであれば、無意識は無意識のうちに情報を処理して、自分に良い方法を考えてくれているんですね。
なんでもパクればいいと言われている時代で、自分だけのアイディアを持てることはどれほど価値が高いことでしょうか。そもそもただパクるだけの人生が面白いと思えればいいですが、ほとんどの人は無理だと思います。
誰だって、自分だけの人生を歩みたいと思う欲があるはずですから。
そのためにも、無意識のパワーが必要不可欠になるということですね。
最後に-無意識を信じる勇気を持つ-
今回の記事は、無意識というキーワードを元に、自己実現する方法を目指して記事を書きました。無意識のパワーを信じることができることがまずとても大切なことです。
信じられなければ、誰も信じて力を貸してくれはしないですよね。
それは無意識も一緒です。
しかし、私たちは人生の中で無意識のパワーを感じ取って上手くいった経験を持っていると思います。特に子供の時などは顕著ではないでしょうか?
興味が出て、やりたいことをやりたいように進めていたら、いつの間にが時間が過ぎてしまっていた。そして、誰よりもそのことに詳しくなってヒーローやヒロインになれた。
大人になるにつれて、知識がついて、頭でいろいろ考えるようになって、知識があるはずなのに上手くいかなくなってしまった。
それはあなたの無意識が、心の深く深くに眠ってしまったから。
蓋を閉められてしまったのです。
ワクワクよりも、誰かの期待に沿って生きようとしてしまうような状態。これでは上手くいくものも上手くいきません。
実は無意識に生きることは勇気がいることなのです。なぜなら、保証がないからです。
けれど、今回記事でも見てきたように、無意識は信じれば信じる程パワーを与えてくれます。無意識を信じている。これが一番大切な姿勢です。
無意識を信じることは、本当の意味で自分自身を信じるということにつながります。無意識を大切にして、無意識が活性化しやすい状況を作ることが、自分を成功させる本当のコツかもしれないですね。
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