目標を明確にすることが大切なことであるとわかっていても、そもそも何をしたら良いのか、何を目指せば良いのかがわからず悩むときがありますよね。

当たり前の話ですが、目標が設定されていないことには、どちらの方向に進んで良いかもわからず、同じところを堂々巡りすることにもなりかねません。

もし「今のままの自分ではダメだ」と少しでも危機感があるのであれば、この記事で取り上げている目標がない人のための目標の見つけ方を参考にしてください。 小さな一歩で良いので踏み出せたら良いですね。

目標のない今日より、目標のある明日の方が、きっと充実した1日になっているはずです。

目次




目次

1.目標(やりたいこと)を見つけるための3ステップ
2.目標が持てない人に多く見受けられる特徴
3.明確な目標を設定することの重要性
4.目標設定を適切に行うための手段
5.目標達成に向けてやるべき行動とは?
6.オススメの本
7.まとめ

1.目標(やりたいこと)を見つけるための3ステップ

目標の見つけ方を難しく考えている人がいますが、そんなことはありません。下記の3ステップを踏むだけで目標は意外と簡単に見つかりますので、早速試してみましょう。

1-1.やりたくないことを書き出す

目標を設定するとき、最初にやりたいことを列挙するのが一般的ですが、自分のやりたいことの中には自分のやりたくないことが含まれていることも少なくないため注意が必要です。

そこで、まずは紙とペンを用意して、絶対にやりたくないことを書いていきます。ここでは別に何を書いても構いません。

例えば

  • 一般企業や組織で働きたくない
  • 肉体労働だけは避けたい
  • 狭くて汚い家に住みたくないなど

どんなにわがままでエゴ丸出しの内容であっても構いません。 とにかくペンを動かしながら、やりたくないことを書けるだけ書きましょう。

1-2.やりたいことを書き出す

やりたくないことを書き出すことで、自分が本当にやりたいことが明確になってきますので、それをそのまま紙に書いていきましょう。

ポイントは、自分の好きなこと、得意なこと、ワクワクすること、誇りに思えることなどを思い描くことです。

また、やりたくないことの逆を考えてみると、やりたいことがすぐに見つかったりすることも。

先ほどの例で言うと、

  • 一般企業や組織で働きたくない → 独立/起業してフリーで働く
  • 肉体労働だけは避けたい → デスクワークをする
  • 狭くて汚い家に住みたくない → 新築一戸建てに住む

という具合になります。

1-3.整理して優先順位をつける

目標は主に次の4つのカテゴリーに分けることができます。

  1. 自己実現(何を学びたいか、何を克服したいか)
  2. キャリア・仕事(年収はいくらほしいか、仕事上の目標は何か)
  3. 遊び・冒険(買いたいものは何か、やってみたいことは何か)
  4. 社会への貢献(どのような貢献ができるか、困っている人のために何ができるか)

書き出したやりたいことを、この4つのカテゴリーに分類して優先順位をつけ、重要度の高い目標を明確にしていきます。この作業により、やりたいことの中で最も大事なものが決まります。

2.目標が持てない人に多く見受けられる特徴

目標が持てない人にはいくつか共通した特徴があります。以下の項目にもし該当するのであれば、そのネガティブ思考から一刻も早く脱却しましょう。

2-1.失敗や挫折を恐れている

目標が持てない人の多くは、

  • どうせ途中で諦めてしまうし…
  • どうせ目標を達成できないし…

とネガティブな感情を抱いています。

確かに目標を持って精一杯努力したとしても、失敗や挫折に終ることもありますが、一生懸命やったのであれば充実感が生まれます。

目標は達成よりもプロセスに大きな意味があります。極論を言ってしまえば、目標は達成できようができまいが、どちらでも良いのです。

2-2.努力や困難から逃れようとする

努力することや困難に立ち向かうことから逃れたいがために目標を持たない人もいます。

また、中には頑張れない自分を再認識させられるのが嫌だという人も。 目標の達成に向けて努力することは当然であり、努力の過程では様々な困難に直面します。

それがあるからこそやりがいがあるわけで、達成した時の喜びや幸せもひとしおなのです。

もし、目標達成に向かって行動している最中に極度の嫌気が指す場合は、そもそもその目標はあなたが本当に望んでいるものではないかもしれません。

2-3.お金や時間がないと言い訳する

本当に目標を持ちたければ、自分に与えられた環境の中で達成できる目標を見つけることができるはずです。

その気になれば時間はある程度作れますし、お金をかけずに達成できる目標もあります。

お金や時間がないという理由で目標が持てないという人は、結局のところ自分に自信がなく、目標を達成できないと思い込んでいるにすぎません。

3.明確な目標を設定することの重要性

人が成長していくためには、目標設定は必要不可欠です。

というのも、目標を持つことで目の前の困難や嫌なことにぶつかった時、前に進む力が湧くからです。

そして、その壁を乗り越えた際に得られる喜びや幸せ、達成感は人生の財産となります。 無意味なことに力を発揮できる人はごく僅かですが、自分にとって重要な意味があれば十分に力を発揮することができます。

例えばこんな話があります。

Question:ハーバード大学が卒業生に対し、「未来について明確な目標を紙に書き、それを達成するための計画を立てていますか?」という質問をした

回答の

  • 3%が「明確な目標と具体的な計画を設定し、紙に書き残している」
  • 13%が「目標は設定したが特に紙などには書きとめていない」
  • 84%が「特に明確な目標は設定していない」

という結果になりました。

Answer:10年後に彼らがどのような人生を歩んでいるか追跡調査が行われた

その結果、目標は設定したが紙にまでは書かなかった13%の卒業生たちは、明確な目標を定めず紙にも書きとめなかった84%の卒業生たちの約2倍の収入を得ていたのです。

さらに驚くべきは、明確な目標と具体的な計画を紙に書きとめていた3%の卒業生たちが、残り97%の卒業生たちの実に約10倍もの収入を得ていたことです。

収入が多ければ幸せなのかと言われればそうとは限りませんが、明確で具体的な目標設定をすることが人生成功の鍵の1つであることは間違いありません。

4.目標設定を適切に行うための手段

最も重要な目標が定まったら、より具体的に正しく設定していきます。以下に目標設定を適切に行うためのポイントをまとめました。

4-1.実現可能な目標を設定する

いくらやりたいことであっても、「1ヶ月で50億稼ぐ」といったあまりにも現実と乖離していて実現不可能な目標では意味を成さなくなります。

目標は、このままでは達成できないかもしれないけど、頑張れば達成できるようなものを設定するのが最も効果的です。

ただし、この設定を誤ると「目標を達成できなかった→自分はダメな奴だ→やる気と目標を失う」という悪循環に陥る可能性があるので、最初は簡単にクリアできそうなものから始めるのが良いでしょう。

4-2.いつまでに達成するか期限を決める

期限を明確にしておくことで、達成に向けてのモチベーションを維持できるようになります。

長期的な目標を設定する場合は、ゴールまでの間にいくつか「小ゴール」を設定しておくといいでしょう。小ゴールの達成感が次の小ゴールへのモチベーションにつながるため、継続的に取り組めるようになります。

4-3.目標は具体的に数値で設定する

目標を数値化することで、「達成までの計画が立てやすい」「達成途中の修正がしやすい」というメリットが生まれます。また、達成・未達成の判断が簡単にできるようにもなります。

4-4.目標達成までの過程をイメージする

「こうすれば達成できるかも」「これを頑張れば達成できるかも」といった目標達成までのイメージを描ける目標ほど、達成率はアップします。

逆にイメージができないような目標では、立てただけで終わりという状態に陥ってしまう可能性大です。

4-5.達成時のご褒美を用意する

ご褒美は目標達成に向けての原動力となり、モチベーションを上げる秘訣となります。自分に対するご褒美が用意されていれば、次の目標もまた頑張ろうと思えるものです。

  • 高めの洋服を買う
  • 旅行に行く
  • 高級食材を食べる

など、何でも構いませんのでご褒美を用意しておきましょう。

5.目標達成に向けてやるべき行動とは?

当たり前のことですが、目標は立てるだけでは達成できません。しっかりと自ら行動することが重要です。ここからが目標達成に向けた本当の勝負といえます。

5-1.実行計画を立てる

どのような目標であっても、達成するためには具体的にどのような手段でどう進めていくかを明確にしておかなければなりません。

例えば、「車を入手する」という目標であれば、Webサイトで調べる→カタログを取り寄せる→店に行って試乗させてもらう→見積もりしてもらう…といった計画を立てることができます。

5-2.実行に移す

目標を設定し計画を立てたら、とにかく実行あるのみです。簡単にできることから一歩目を踏み出しましょう。

目標達成には、毎日コツコツと少しずつ前に進んでいくしか方法はないのです。

5-3.定期的に目標や計画を見直す

目標を設定した後は、

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(振り返り)
  • Action(改善)

からなるPDCAサイクルで進捗をチェックすることも大切です。「知っている」で終えずに紙に書き出して、達成できなかった目標は原因を分析し、見直しを行いましよう。

6.オススメの本

目標がどうしても見つからないという場合は、書籍を参考にしてみるのも一つの手です。ここでは本気で目標を見つけたい、達成したいという人に読んでもらいたい本を厳選しました。

マイ・ゴール これだっ!という「自分の目標」を見つける本 著者:リチャード・H・モリタ

自分探しのヒントがこの1冊に凝縮されています。心の底にある目標を引き出すための469個の質問に答えることで、自分が本当に抱いている価値観や好みなどが浮き彫りとなり、人生の「本当の目標」を見つけることができます。

目標が見つからずに迷っているときや、何がやりたいのかわからないときに読んでみてください。

人生の目的が見つかる魔法の杖』 著者:西田文郎

人生における夢や目的は「魔法の杖」であり、その杖は人生をより良い方向へと導いてくれる、といった内容の本です。

「やりたいことがない」「最近、何か虚しい」「稼いでも充実感がない」…そんな気持ちを全部吹き飛ばしてくれます。理論的な深みがあり、人生の目的を見つけたいときに読むと勉強になります。

今度こそ「なりたい自分」になる夢ノート』 著者:田口久人

本書は会話形式で構成されており、台詞を「書き込む」ことで自分だけの目標の見つけ方&かなえ方を模索できるようになっています。

また、挿絵が多くて文字が少なく読みやすいのも特徴的です。自分が何をどうしたいかを具体的にイメージするのが苦手な方にオススメです。

7.まとめ

目標を定めるためには自分自身と向き合うことが何よりも重要であり、その動機を他人に求めていてはいつまでたっても見つかりません。

本当にやりたいこと、成し遂げたいことは何か、今一度自分の内面に問いかけてみてください。そうすれば価値ある目標は、いくらでも見つかるはずです。 長い人生において、明確な目標を持つことは生きる原動力となります。

目標を持てない理由(言い訳)をすぐに考えるのではなく、今の自分に持てる目標を探すことを強くオススメします。