自己管理をしっかり行って、目標を1日でも早く達成したい。 そうお考えであれば、この記事はあなたの役に立てるでしょう。

なりたい自分になるためには、自己管理が欠かせません。

この記事では、自己管理をして目標を達成し続ける有名な経営者やスポーツ選手の言葉を参考に、自己管理をするコツや、自己管理能力を向上させる方法について深堀をしていきます。

目次




1.『自己管理』を知る

自己管理とは、目標に向かう自分の精神や行動をコントロールすることです。

一流のプロスポーツ選手や経営者は、これがしっかり実行できていると言われています。

ここではまず自己管理を上手く行い結果を出すための基本的な考え方とはどんなものなのかを見ていきましょう。

1-1.自己管理ができる人とできない人の違い

自己管理できる人、できない人の違いは、自分の目標や夢という目的意識をしっかり持っているかどうかです。

目標が明確にわかっているのならば、そこに向かうために自分を鼓舞してモチベーションを維持し続けることができ、逆に目標があいまいだとあきらめてしまいがちになってしまいます。

1-2.自己管理の項目

さまざまな精神面と、さまざまな行動面が、自己管理の対象となります。ここでは特に重要な項目を4つピックアップしてみます。

感情の管理

感情の振れ幅は大きくても構いませんが、ムラが現れた時にきちんと修復して冷静に立ち戻ることが重要です。

そうでないと、作業能率に悪影響を及ぼすこともあります。

モチベーションの管理

目標に向かって、自分を突き動かす原動力(意欲やモチベーション)を、しっかり持ち続けることも重要です。

その原動力が弱まってしまうと、途中で投げ出してしまうことになりかねません。

時間管理

時間を守るというのはもちろんのこと、限られた時間の中でいかに成果を上げるかといったパフォーマンス面の管理も含まれます。

それには段取りをする能力や、それを遂行する能力も求められます。

体調管理

「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉や、「心技体」という言葉があるように、体と精神には密接な結びつきがあります。

体調を一定に保つことで精神が良好に保たれ、その逆もまた然りだといえます。

1-3.マインドセットを変える

考え方を変えることで、自分のポテンシャルを高めることができます。何かに立ち向かう時、出来ると思うのと思わないのとでは大違い。

正しいプラス思考、ポジティブ思考が無意識に出来ることが目標達成には欠かせません。

目標を達成するマインドセットが出来ていない方は『マインドセットを知り夢や目標を達成する具体的なテクニック』でマスターしましょう。

2.著名人が行う自己管理

高名な経営者やスポーツ選手は、自己管理を徹底することで、その成功を手中に収めています。

はたして、自己管理をどんなものだと位置づけ、どんな管理術を用いているのでしょうか。具体的な内容が分かる例を紹介しましょう。

2-1.出井伸之 ソニー株式会社元社長

自己管理とは、まず、短期と長期がある。

長期では、人生は24年単位の4つのフェーズに分かれると考えています。 学校を出て就職する時期となる24歳までが人生の準備期間。48歳までは、企業など自分が属している組織に貢献する期間。72歳までは、リーダーとして社会に貢献する期間で、それ以降は好きなことをやる期間。 ・・・なお、この24年間はさらに3年単位の8つの期間に分けられます。担当や部署など、3年くらいで変えていくと良い。

短期的な取り組みは時間管理です。ソニーの社長になったとき、何にどのくらいの時間を使うかというバランス管理を始めました。1カ月を俯瞰(ふかん)するスケジュール表に記載されている予定を分類ごとに色分けし、パターン認識するイメージ。

睡眠を意識しています。特に質。くよくよしていると良く眠れず、睡眠の質が低下する。そこで、寝る前に心配なことを全て書き出すことにしています。 自分の体に興味を持てということですね。自分の体のことを知らな過ぎるのでは、という人が多い。

引用:プロフェッショナルの自己管理術

2-2.熊谷正寿 GMOインターネット会長兼社長・グループ代表

「目標を立て、それを実現するための人生の計画を手帳に書いて持ち歩いてきた。」グループで1000億円以上売り上げる会社を一代で築き上げた背景には、手帳を使って徹底した自己管理をする方法で掴まれたようです。

「礼儀正しいか」「自説を強要し過ぎていないか」「押しが弱くないか」といった項目を性格改造チェックリストとして書き、当時常に持ち歩き、絶えずチェックしていた

夢や目標を細分化させて、日々のスケジュールに落とし込む 時間があれば、ずっと見ています。そこでイメージして、「今何が足りないのか」「どうしたらいいのか」ということをずっと頭の中で考えています。

手元において、リマインドしていなかったら、何も実現できなかったでしょうね。

引用:東洋経済ONLINE

2-3.大畑大介 元ラグビー日本代表

京都産業大学、神戸製鋼、日本代表などで主将を務め、国際試合における通算トライ数は世界記録という伝説のラガーマン

自己管理とは『自分を客観視できる力』 今自分の体が求めているものを感じ取って、それに従うんです。・・・体の声をちゃんと聞くことができれば、臨機応変に適切な食事ができます。

自己管理のアドバイス:自分を見つめる時間を持つこと。生活の中に組み込んで、定期的に。そして『うまくできなかったこと』を振り返り、どうすればできるかを考えて、明日の自分を今日よりも成長させる。大切なのは成功体験

引用:プロフェッショナルの自己管理術

2-4.イチロー MLB選手

イチロー選手の管理方法で特筆なのは、起床から就寝まで1日の行動パターンが同じであることです。

毎日朝食はカレーというエピソードは有名ですが、練習の手順まで習慣化。そうすることで、些細な体調の変化も見逃さなくなるそうです。

3. 自己管理を継続するコツ

自己管理をし続けるコツは、真の目標を持つことです。

ここでは、NLP(神経言語プログラミン)という心理学のメタアウトカムというテクニックを用いて、あなたの真の願望を改めて確認しましょう

本当の願望を見つける方法「メタアウトカム」

アウトカムとは目標を達成することで得られるもの、メタとはそれを超えること。つまり「今の目標を達成すると、どんなことが得られるのか」ということを意味します。

例えば100万円を貯めるという目標があるとします。これがアウトカム。

そしてそれを達成したら海外旅行に行きたい、あるいは時計を買いたい、パソコンを買いたいと考えている。これがメタであり、真の願望だといえます。

目標だけでなくその先をも意識することで、現在の行動の意義をはっきりと認識することができるというわけです。

4.自己管理の能力を向上させる方法

ここでは自己管理の能力を向上させるコツを、いくつかピックアップして紹介します。

ただし、特別なことはありません。知っているではなく、実際やっている状態に必ずしましょう。

目標を言語化する

目標は、イメージしているだけではなく、言語化することではじめて頭が認識をします。

紙に書く、あるいは声に出していってみる、といった行動を、やるとやらないとでは大違いだといえます。

また、その紙をいつも視線に入る場所に張り、口に出して読むというのも合わせ技として有効です。

紙に書き出している人は”たった1%”

目標を明確にしている人は、全体の10%です。その中でも紙に書き出している人はそこから10%。つまり全体の1%の人しか紙に書き出していません。

あなたは1%の仲間ですか?

適切な目標設定

ただ単に目標を設定すれば良いわけではなく、自分が遂行できる範囲の目標を設定することが重要です。

目標が高すぎず、低すぎず、適度な緊張感を持って努力できる範囲で設定することが理想的です。

計画を立てる

目標に向かって、具体的な計画を立てることも重要です。短期、中期、長期と区切り、どんなストーリーで進めていくのかを考えてみましょう。

またどれくらいの時間を使って、どれくらいの成果を積み上げていくのか。しっかりと計画を立てることで、時間管理やモチベーションの持続を行いやすくなります。

記録する

目標に向かって実行したことを、記録してみてください。継続することは、自信につながります。

また努力を記録し続けることで、良い意味でのプレッシャーがかかり、そんな自分との約束を破りたくないという想いも芽生え、そして努力することが習慣化しているはずです。

公力効果を利用する

他人に宣言あるいは約束することで、ある意味での強制力を持たせ、目標達成のモチベーションを維持するという行動です。

これにより周囲の協力や、良い意味でのプレッシャーが得られるなど、良い環境となります。

苦手なことから取り掛かる

いろいろな案件を抱えている時、苦手だったり面倒だったりするものを後回しにしがちです。

しかしこれらから優先して片づけることにより、本来では得られなかった時間的、精神的余裕を得ることができます。

これが自然と出来るようになったとき、時間管理のスキルも同時に向上しています。

5.オススメの本

自己管理の方法がいまひとつ分からないという場合は、書籍を参考にしてみると良いでしょう。ここでは自己管理のヒントにつながる本を厳選して紹介します。

1分間自己管理 著者:ケン・ブランチャード

行動心理学に基づいた論理を、ストーリー仕立てかつ会話主体の構成で分かりやすく伝えています。非常に読みやすく、自己管理や自分づくりの気付きを与えてくれる書籍です。初めて自己管理に興味を持った人にイチオシです。

7つの習慣-成功には原則があった! 著者:スティーブン・R. コヴィー

世界中で読まれている、ビジネス書のベストセラー。リーダーシップ研究の第一人者である著者が、成功を果たすために必要な自己管理を含む7つの習慣を説きます。単純なノウハウ集とは一線を画し、気軽に読めるとは言い難いですが、とても深い解説がされています。

脳が教える! 1つの習慣 著者:ロバート・マウラー

脳科学に基づいた習慣作りの基本が学べる書籍です。脳科学×小さな一歩の実践=目標達成であるとし、習慣作りによってあなたの生き方が変わることを教えてくれます。知っているか知らないかで大きく格差が生じる、脳のお話が分かります。

6.まとめ

なりたい自分になるためのテクニックである自己管理。それができる人というのは、目標がしっかりと分かっている人のことを指します。

ゴールが明確だからこそ、達成に向けた努力を続ける意義が見いだせて、精神や行動を律することが可能となります。

あなたの目標が何であるか、あらためて自分自身に問いかけてみてください。今の目標を達成すると、どんなことが得られますか?

そして目標が確認できたのであれば、自己管理能力を向上させる方法を試してみてください。ぜひ一緒に目標を達成していきましょう。